植物は融合する 栽培記録 PlantsNote 
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1.植物の融合とは

皆さんはポマトという野菜を聞いたことはありますか?これは地下にジャガイモを、地上にトマトの実をつけるというなんとも風変わりな野菜です。もともとトマトとジャガイモを掛け合わせても種を取ることはできません。
ではどのようにして作ったかというと…トマトとジャガイモの茎や根などから細胞を取り出します。取り出した細胞をむき出しの状態にし、電気刺激を与えて合体させてしまうのです。合体した細胞を丁寧に育ててやると、ポマトの出来上がりです。

このようにして、異なる種の細胞を合体(融合)させてひとつの細胞にすることを細胞融合といいます。

2.植物の細胞は何でも屋さん

植物から適当に取り出して合体させた細胞を培養すると、ちゃんとした植物に生長するってすごくないですか?ヒトの場合、血液や皮膚から取り出した細胞を培養してももちろんヒトにはなりません。

植物の細胞の優れているところは、茎や葉にある細胞がヒトで言う受精卵の能力も持っている点にあります。だからたとえ葉などから取り出した細胞であったとしても、丁寧に育ててやることで親と同じ植物が生まれるのです。
ちなみに親の細胞を使って生まれた植物はクローンと呼ばれます。植物では比較的簡単にクローンを作ることが出来るんです。

3.細胞を合体させて作られた植物

細胞を合体させて作られた植物の例として最初にポマトを挙げました。このポマト、一見一石二鳥のように見えますが、世の中そんなに甘くありません。収穫されたトマトもジャガイモも不完全なできばえで、まったく美味しくありませんでした。そんなこんなで残念ながら商品化されることはありませんでした。

細胞を合体させて作られた植物は他には
・ オレンジとカラタチで作ったオレタチ(なかなか親父ギャグっぽいネーミングですね。)
・ ハクサイとキャベツで作ったハクラン
などがあります。
しかし、どれも帯に短し襷に長しで、あまり流通されていないのが現状です。両方の良いところを受け継いだ、1+1の状態だといいんですが、細胞融合の場合は(1+1)/ 2の状態になってしまうんですよね。
ハクランはそこそこに美味しいそうです。みなさんももしどこかでハクランの苗を見かけましたら、チャレンジしてはいかがでしょうか?