双子でも微妙に違うのはなぜ?? 栽培記録 PlantsNote 
  • 使い方
  • 育て方を調べる
  • 栽培ノートを始める
  • トップページ
  • カテゴリ
  • Q&A
  • キーワード辞典

トップページ > 特集 > 双子でも微妙に違うのはなぜ??

1.双子は微妙にちがう

今回は栽培というよりも遺伝にまつわる話をご紹介します。
双子の兄弟って顔がそっくりですよね。私の友人にも双子がいますが、ホントよく似ています。初めて出会ったときは本当に見分けがつきませんでした。でも仲良くなってくると、ちゃんとどっちがどっちかわかるようになるんですね。 そう、たとえ双子であっても微妙に違う部分があるんです。ちなみに動物の場合、一卵性双生児と二卵性双生児がありますが、今回双子といった場合は一卵性双生児のことを指しています。

2.双子の遺伝子構成は同じ

さて、双子とは遺伝学的にはどういう状態でしょうか。
まず双子は1つの受精卵が偶然にも2つに分かれて生じます。この2つは同じ細胞で出来ているので、細胞の中にある核を構成する染色体も同じになります。さて、染色体は生物の設計図であると以前にお話したかと思います。つまり双子はまったく同じ設計図を持っているということになります。
また、同じ染色体を持っているためDNAのパターンはまったく一緒と思っていただいて結構です。DNAのパターンが同じため、持っている遺伝子はまったく同じになります。
ここで遺伝子の働きについて確認しておきます。遺伝子とは判子みたいなもので、この遺伝子を使うとこのような模様(たとえば機能や形など)が描けるというのが決まっています。遺伝子が違うと別の模様になってしまいます。実際のところ、遺伝子はどのようなアミノ酸をくっつけてたんぱく質等を作るかを記したレシピとして機能します。
さて、これまでの説明から考えると、染色体が同じ=持っている遺伝子がまったく同じだと、機能や形がまったく同じということになりますよね。実際に生まれたての双子はほとんど瓜二つだと思います。ところが成長していくと、微妙に容姿が違ってくることは皆さんもご存知ですよね。

3.環境によって遺伝子の機能の仕方が変わる

同じ遺伝子を持っているのに見た目が変わってくる原因は、遺伝子のOn-Offが関係します。持っている遺伝子が働くかどうか、働いたとしたらどのくらい活発に働くか、というのはその生物の育つ環境によって変わってくるんです。このことを環境変異と呼びます。この環境変異は、生物が生まれた後に生じる変異であり、この環境変異によって影響を受けた違いは子孫に伝えることが出来ません。
一方で子孫に伝えることのできる変異として遺伝的変異があります。これは突然変異や何かしらのイベントによって遺伝子構成が変わってしまうことで生じる違いで、遺伝子そのものが変わってしまうので、子孫に伝えることができるというわけです。
さて、生物の見た目は遺伝子の構成の違いだけでなく、育った環境でも変わってしまうということで、たとえクローンを作ったとしても、まったく同じものは今のところ出来ないということです。自分の分身はそう簡単には作れないんですよね。

4.植物での身近なクローン

ちなみに、一卵性双生児は遺伝学でいうところのクローンにあたります。植物では、ジャガイモの種芋とその生長体がクローンの関係になります。他にも接木栽培されているりんごは同じ接木を使っているとクローンの関係になります。皆さんご存知かもしれませんが、ひとつの種芋を4つに分割して栽培したとして、その4つのジャガイモはまったく同じように育つかというとそうじゃないですよね。ここにも環境変異が影響を及ぼしているというわけです。

今回のコラムで何が言いたいかって言うと、どんなに優れた品種を植えても、丁寧に栽培管理をしてやらないといい野菜には育たないということです。

みなさん、野菜栽培は愛情が命ですよ!!

こんなところで今回は終わらせていただきます。
次回を乞うご期待