ハクサイの育て方 栽培方法 PlantsNote(プランツノート) 
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ハクサイの育て方(標準栽培)

    ハクサイ
  • ハクサイとは

    アブラナ科アブラナ属の結球野菜で、鍋物野菜の王様です。生育適温は20度前後で結球期の適温は15~17℃です。
    ただし同じ結球野菜のキャベツと比べ高温に弱く、栽培する場所の播種適期に気をつけましょう。
    また結球後1~2ヶ月間は収穫せずに畑においておくことができます。
  • 栽培難易度:中
    ・日当たりが良い場所を好む
    ・栽培時期は8月下旬からの秋作
    ・播種時期を誤るとうまく結球できなくなるので要注意
    ・1株収穫量:1玉2~3kg(これは大玉の目安、品種により様々です)
    ・連作障害:2~3年(アブラナ科)
  • 栽培の流れ
    1.土づくり => 2.品種の選び方 => 3.種まき => 4.植え付け => 5.間引き => 6.追肥 => 7.害虫対策 => 8.収穫 => 9.保存

1.土づくり

排水性の良い場所が好まれます。
ハクサイは葉数が十分に多くなることで結球を開始するため、結球時期までに十分に生長させる必要があります。そのため土作りは非常に重要な作業となります

土作りに用いる土壌改良剤
  • ・苦土石灰100~150g/㎡
  • ・堆肥2kg/㎡
  • ・化成肥料100g/㎡
  • 酸性土壌では根こぶ病が発生しやすくなるため、植え付け場所に2週間前までに苦土石灰を撒き土壌をアルカリ性にしましょう。

    次に植え付けの1週間前までに堆肥、化成肥料を元肥としていれておきましょう。
    土壌改良材を撒いた後は改良材がかたまらないようしっかりと耕します。

    元肥の1週間後に高さ10cmの畝を立てます。鍬などで土を盛り上げるように両側から寄せ、上をならします。
    畝幅は1列で栽培するなら60㎝程度で、株間は40~45㎝程度あけましょう。
    畝の長さは「株間(40~45㎝)×株数」分が必要です。

    ※マルチ等の被覆資材※
    生育期間に地温が低下して生長が遅れることを防ぐため、ビニールマルチを用いるのもひとつの手です。
    マルチを用いる場合は株間40cm程度のものを選びましょう。

    2.品種の選び方

    いざ栽培するために品種を選んでみようとすると、白菜の品種の多さにびっくりします。
    栽培する品種を選ぶ上で、基準となる項目を見てみます。

    ○大きさ
    白菜の大きさは、使いたい用途に合わせて品種を選びましょう。
    漬物にしたい場合は、1玉2kg以上になる大きい品種のほうが良いでしょうし、漬物等で保存しない場合は、なるべく使い切りやすい1玉1kg程度の品種が良いでしょう。

    1玉が大きな品種が主要な品種になるのですが、代表的な品種としては、タキイ交配の無双や、ノウリン交配の新理想があります。
    また1玉が小さい品種は、プチヒリという800g程度で収獲する品種があります。

    ○形
    形もいろいろあります。
    一般的な円筒型の白菜や、結球しても葉が頭部で重ならない品種、またタケノコ白菜と呼ばれる細長いものも有ります。
    タケノコ白菜と呼ばれているものは加熱調理に向いていることも特徴です。 タケノコ白菜は「チヒリ」という品種があります。

    ○芯の色
    芯の色も2種類あり、白いものと、黄色いものがあります。最近は黄色いものが主流になってきています。
    それは黄色いものの方が甘みがあると言われており、新鮮なものであれば生で食べても美味しく食べれます。

    家庭菜園の場合は、収穫後すぐに食卓に並べることができるので、是非新鮮な生白菜を食べてみてください。

    白菜は品種が沢山あるのでどの品種を選ぶか悩むところですが、上記の項目に加え、病害虫に強い品種という観点も重要です。
    病害虫抵抗性品種をうまく活用することで有機栽培をより行いやすくなるので、有機栽培に興味のある方は園芸店の店員さんにオススメ品種を聞いてみるのも良いでしょう。

    3.種まき

    種から栽培する場合を説明します。

    5マス×5マスくらいでつながっている育苗用のポットか、7.5~9cmのポリポッドを用意し、培養土を敷き詰めます。 そこに準備した種を撒きます。
    蒔き方は、1マス、あるいは1ポッドにつき4粒ずつとします。
    発芽後、生育の遅い1個体を間引いて、3株でおよそ3週間育てます。本葉が4枚となった時期に定植します。 ハクサイ ハクサイ ハクサイ

    4.植え付け

    本葉4枚程度に成長した苗を定植します。
    株間は40~45㎝です。

    まず簡単に掘った植えつけ穴のところにたっぷり水を注ぎます。

    水が引いたら苗をポットから取り出し、3本立ちのまま植え付けし、土をかぶせます。植え付け後、株元を軽く手で押さえてやって株を安定させます。
    最後にたっぷり水をやりましょう。

    ※コンパニオンプランツ※
    ハクサイはアオムシの大好物です。またアブラムシも大敵です。
    なのでその害虫を防げるコンパニオンプランツを植えましょう。
    具体的には、パセリの香りで害虫を遠ざける方法や、ハーブ類のバジルやナスタチウム、マリーゴールドと共に栽培する方法です。

    ハクサイ ハクサイ ハクサイ

    5.間引き

    生育の初期は1箇所に3株の3本立ちの状態で育てていますが、本葉が7~8枚となる頃までに、生育の良いものを1つだけを残して他は間引き、1本立ちにします。
    間引いた2株は間引菜として料理に使うことができます。
    ハクサイ

    6.追肥

    結球時期までになるべくハクサイの葉数を増やすために、定期的に追肥を行います。

    最初の追肥は間引きを行う時期に行います。
    株間に30g/㎡(ゴルフボール1個分ほど)の化成肥料をまきます。

    次に、間引きを行った2週間後に追肥します。
    畝に沿って30g/㎡の化成肥料を満遍なくまきます。鍬などで土と混ぜ、肥料の混ざった土を株元に軽く土寄せましょう。

    最後に、結球の開始し始める10月上旬から中旬にかけて追肥します。
    株間に30g/㎡の化成肥料をまきます。その後、鍬で株元にたっぷりと土寄せしましょう。

    7.害虫対策

    ハクサイに限らずアブラナ科の野菜は、アオムシ、コナガの幼虫の格好の的となり、何も対策しないではまともな収獲は望めません。
    地道に葉についている虫を取っていくのでは追いつかないくらいたくさんの虫がついてしまいます。

    まず一つが、農薬を散布する方法です。
    農薬によって幼虫の卵を産み付けるモンシロチョウなどを遠ざけます。
    顆粒状のBT水和剤がアオムシやコナガの防除に役立ちます。 BT水和剤とはBT菌の生成する毒素を活用した生物農薬で、昆虫にだけ効果を発揮し人体には毒性を示さない農薬です。

    次に、防虫ネットをトンネル状に設置する方法です。 防虫ネットは寒冷紗よりも網目が細かいので、害虫の侵入を防ぐことが出来ます。

    他には上で紹介したコンパニオンプランツとの混色による方法などが挙げられます。

    何かしらの対策を打つことをおすすめします!

    8.収穫

    結球したハクサイを手で押さえてみて、硬くしまっているようだと収穫できます。 株元から包丁など切り取って収穫します。

    ちなみに、12月以降の寒くなる時期に外葉(結球していない葉)で球を包むようにして紐などで縛ってやる(結束)ことで、1月中旬から下旬まで畑で植えておくことができます。
    ただし凍るような寒さが続くようだと、葉に影響が出てくるためすぐに収穫しましょう。

    ハクサイ ハクサイ ハクサイ

    9.保存

    保存方法は、ハクサイを丸ごと新聞紙で包み、涼しい場所で根元を下にして(植わっていた向きで)立てておきます。
    使い残したものはポリ袋に入れて冷蔵庫に保存します。この時、根元に切り込みを入れておくと生長が止まり長持ちします。
    他の保存方法としては塩漬けやぬか漬けがあります。
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