ヒョウタン-品種不明 のQ&A

瓢箪の栽培土壌
かぼちゃさん 投稿日時:2014-12-22 04:40:34 | コメント:10件
アメリカで貰った種long gourd(長瓢箪)を栽培して5年になります。仲間12人と長さを競っています。元の瓢箪は3mを超えた種(個体差のある2,3種類)ですが、日本で栽培(他株受粉をしている)すると、仲間の最高でも2.5mです。より長くするために、このヒョウタンに適した風土(気温、土壌:特に詳しく)、施肥法、栽培障害(連作、病気、交配)等、教えてください。 かぼちゃ
ヒョウタン-品種不明 回答とコメント
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ちっちファームさん 2015-01-06 23:27:38
かぼちゃさんのプランツノートを拝見しましたが、過去の栽培情報がなかったので一般的な内容で失礼します。
原産地はアフリカ~熱帯アジア。高温と強い光、排水のよい肥沃な土地を好む。
低温と台風にとても弱い。主な病気や害虫は、連作障害が原因のツル割れ病やネコブセンチュウ、葉や果実を食べるウリキンウワバ、葉はうどんこ病。
1.植える場所・土作り
よく日の当たる場所を選び、秋から冬にかけて土作りを行う。
堆肥や腐葉土、鶏糞、米ぬか、苦土石灰などを投入し、何回か深耕してフカフカの土にする。土を起こす深さは50cm、一苗あたり一坪以上必要。
栽培5年との事ですが、連作障害があるので場所を変えたり、堆肥などを多めに投入する事は必要だと思います。
酸性を嫌うので苦土石灰を必ず、また実物なのでヨウリンを入れます。
元肥に窒素分が多いとツルボケしてしまいますが、巨大瓢箪を作るには苗自体の体力も必要なので堆肥類は多めで。
追肥は成長度合いに合わせ顔色を窺いながら化成肥料を根元から離して与える(根の先端が肥料を吸うので)。
光合成の為に葉を大きくするなら根っこではなく、月に2~3回尿素を薄めに溶かした水を葉面にサラッと噴霧するのも良いと思います。次へ・・
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ちっちファームさん 2015-01-06 23:29:32
続き・・
また夏場は水代わりに薄めの液肥を与える、また棚全面に大きくなったら酸度調整とカルシウム補給に苦土石灰を追肥。
どの地方にお住まいか分かりませんが、今の時期だと雪の上や土上に米ぬかを何度か撒き春まで自然発酵させ地力を高めるのも手です。
堆肥や肥料はそれぞれ含まれる微量要素が違うので、私は牛糞、鶏糞、馬糞、豚糞を2種類は使い、野菜くず、枯れ草、米ぬか、もみ殻、畝の真ん中に発酵生ゴミ、特に実物にはヨウリン、大根・白菜類にはホウ素、コーンにはケイカルなどを大目に、他の野菜にもこれらを少量ずつ入れなるべく様々な資材・ミネラルを与えています。
2・摘芯ですが、親ヅルが棚に達するまでに出た脇ヅルは摘心、
・生長し棚からあふれたツルは摘心、
・葉が日光に当たるのを邪魔するなら摘心、
・棚を上から見ると葉が重ならず緑のじゅうたん状態にする、
・沢山の実をならせると小さくなるので摘果する。
植物は何でもですが、とにかく根っこと葉っぱを充実させる事が重要ですよね。
全日本愛瓢会、ジャンボひょうたん会と言う会があるみたいなので、そちらを参考にされればより良いと思います。
お仲間の皆さんそれぞれ「秘密のレシピ」をお持ちだと思いますが、来年は一番を目指して頑張って下さいね^^
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かぼちゃさん 2015-01-09 11:36:51
ちっちファームさんへ・・・回答ありがとうございました。
原産地はずいぶん暑い所のようですね。よく理解できました。また、施肥方法や有機質などもありがとう。やはり、葉のが重ならない緑のじゅうたんですか!!これが、欲も絡んで難しいんですね。今年はちっちファームさんの解答を取り入れて頑張ります!! かぼちゃ
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かぼちゃさん 2015-01-09 12:22:02
ちっちファームさんへ そのⅡ
申しおくれました。三重県の伊賀盆地です。積もるような雪は年に2回くらいですが、冬は相当冷えますね。夏は蒸し暑い日が多いです。過去にようりんやカキがら石灰をやり過ぎて、土壌はアルカリ気味のようです。でも、Pは必要かと、米ぬか25kgとバットガノを少々施用しています。1区画12㎡で苗は1本のみです。
葉面散布に薄めの尿素ですね。勉強になります。・・水200L当たり何gくらいが良いでしょうか? 私は魚粕濃縮液肥がありますが、葉面散布に使えるでしょうか?またそのタイミングをお願いします。
それから、親ヅルは最後まで伸ばし、棚上で広がる子ヅルのどれかを選んで着果させていますが、参考書などのように、親ヅルを摘心してから子ヅルのみを伸ばして着果の方がいいのでしょうか?
昨年の半熟牛糞堆肥がありますが・・良い方法も教えて下さい。
よろしくお願いします
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ちっちファームさん 2015-01-10 03:58:31
かぼちゃさん、三重県の盆地なら蒸し暑く栽培には適していそうですね。
バットグアノに魚粕濃縮液肥とは高級な肥料をお使いですね。
米ぬかは十分に足りていそうですが、生のまま撒くのは冬季のみで(自然発酵ねらいで)、
栽培期間はボカシにした物を使った方が良いと思います。
土壌のPHを量る機器があるのでそれを利用したらどうでしょうか。私のは¥3000位でした。
また苦土石灰ですが、
苦土(Mg)の生理作用
・葉緑素を構成する元素である。
・植物の新陳代謝を盛んにする。
・蛋白質、脂肪の合成に必要な元素である。
・植物の体内のりん酸の移動を助ける。
との事なので、土壌のアルカリ性だけではなく生理作用も視野に入れて使われた方が良いと思います。
尿素の葉面散布ですが、6Lのジョウロに15~20gなので200Lだと600g位ですね。
濃度は育った苗でも1%未満でないと薬害で葉が枯れます。
私は巻き始めたキャベツだと15%を水代わりにジョウロで週一ですが、
瓢箪の葉を元気にする為だけなので月に2~3回で良いと思います。
「一般的な散布量は、100~150リットル/10a 」 との事なので、その面積で苗1本では200Lは使い切れないと思うので、
夏場にその都度尿素液を作り、背負うタイプの噴霧器などで「霧状に軽く」掛ければ十分だと思います。
魚粕濃縮液肥は薄めて液肥としてあげる物なので、夏場の水遣りの時に規定より薄く希釈し土に掛けた方が良いかと思います。次へ
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ちっちファームさん 2015-01-10 04:00:14
続き・・
「参考書などのように、親ヅルを摘心してから子ヅルのみを伸ばして着果・・」
参考書は農家や農産物の研究家が長年の実践経験や実験研究の結果を記載しているので、
私はウリ科のスイカ、南瓜、冬瓜などは親ヅルを5節位でカットし子ヅルに着果させています。
親ヅルを摘芯すると子ヅルが頑張り葉も増えるし、また子ヅルの方が雌花が咲きやすい為です。
親ヅルを最後まで伸ばす方法はかぼちゃさんのお考えがあっての事だと思うので自由にされて下さい。
「昨年の半熟牛糞堆肥」は米ぬかやもみ殻を混ぜて切り返し発酵を促せば良いと思います。
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ちっちファームさん 2015-01-10 04:11:17
「私は巻き始めたキャベツだと15%を水代わりにジョウロで週一ですが」
15%ではなく「15g」の間違いです。
6Lに対し15g程度の尿素を溶かします。 -
かぼちゃさん 2015-01-10 09:46:54
ちっちファームさんへ・・・
回答ありがとうございます。ちっちファームさんは、豊富な経験と科学的な視野で説明されるので、よく理解できます。
現在、牛糞半熟堆肥はカブトムシの幼虫が自然に育つ常態です。もう一息だと思いますので、いただいたアドバイスのように「米ぬか」など有機を投入。切り返しをして、来年に使用することにしました。Mgの働きや、魚粕液肥もよくわかりました。ボカシは魅力的ですが、私には作り方や使用タイミングが難しそうです。個人でのpHは諦めて、農協の土壌診断に持ち込むことにしました。
本当にありがとうございました。今後もよろしく、お教え下さい
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ちっちファームさん 2015-01-12 12:47:24
かぼちゃさん、お役に立てれば幸いです^^
貸し畑のお父さん方は(隣には負けねーゾ!)と静かに闘志を燃やしています。
60、70になっても男のプライドがスパークしている様子で、メロンがゴロゴロと出来た夏には、メロンを失敗したお父さんに軽く無視されたりして。笑
それでも数少ない女性菜園サーの私の栽培方法に興味を示し、素直に質問されます。
経験も知識も無い状態で始めたので、本や農家の方、ネットで色々と調べ、昔からの農業と科学的な最新データを織り交ぜ自分なりの栽培方法をしています。
夏にはかぼちゃさんの畑に立派なヒョウタンがぶら下ると良いですね!^^ -
かぼちゃさん 2015-01-13 20:05:40
ちっちファームさんは女性の方なんですか?ますます素晴らしい!! なんか、やる気が出てきました。今年の瓢箪は3m超えをめざして~・・・3mを超えたら日本一?になってしまうから・・・それは、まず無いでしょうけど。
因みに、世界一は353.6cmだそうです!!・・・毎年、食べられない物ばかりを作っているので・・・今年はジャンボ・スイカを作ってみます。スイカはちょっと自信??があります。私は65歳の男です。