ジャガイモの育て方 栽培方法 
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ジャガイモの育て方(標準栽培)

ジャガイモ
ジャガイモは芽かき、土寄せが必要

  • ナス科の根菜類です。生育適温が20℃前後と冷涼な気候を好みますので、栽培時期としては春作(3月~6月)と秋作(8月下旬~11月下旬)があります。またジャガイモは日除けをする必要がありますので、栽培過程で土寄せが必要です。
  • 栽培難易度:易
    ・土壌適応性が広く作り易い
    ・日光に当たり青くなったものは毒素を含むので注意
    ・1株収穫量:植えつけ量の10倍が目安
    ・連作障害:2~3年
  • 栽培の流れ
    1.土づくり => 2.品種の選び方 => 3.種芋の準備 => 4.植え付け => 5.芽かき => 6.追肥・土寄せ => 7.収穫 => 8.保存

1.土づくり

土選びとしては、基本的に土壌適応性が広いので、ある程度の日当たり、水はけがあればよいでしょう。
土壌のpHが6.0以下の場合は、植え付け2週間前までに、苦土石灰をいれてpHを上げてあげましょう。

【土壌改良材】
・苦土石灰(目安50~100g/㎡)
これら改良材をまき、耕し、2週間程度放置します。

2週間経過したら、鍬などで土を盛り上げるように寄せて畝を立てます。
畝の幅は60㎝、深さは20㎝です。
畝の長さに関しては、ジャガイモの株と株の間に最低30㎝必要なので、「植える株数×30㎝」分以上が必要です。

※マルチ※
ジャガイモの栽培ではマルチシートを使わなくても栽培可能です。
マルチシートの費用や、設置や撤去の手間は省けます。

マルチシートを利用することで、土中の地温を保つことが出来ますし、黒マルチシートを使えば雑草が生えてきません。
ただ、この場合は後から土寄せが出来ないので、あらかじめ10㎝程度余分に土を盛っておきましょう。
そして植え付け後にマルチシートを張り、芽が出てきてマルチシートを押し上げだしたらマルチシートに穴をあけてあげます。

2.品種の選び方

ジャガイモは手間がかからない作物です。 ただ品種によってできるジャガイモに特徴があります。
それぞれの特徴によって品種を考えてみましょう。


1)人気・主要品種
最近のジャガイモ栽培で人気の品種はキタアカリです。
キタアカリは若干煮崩れしやすいということはあるものの色々な料理に使用でき、収量は多めで、小ぶりなイモが多くできる品種です。
黄色いイモで表面の肌が荒れやすいですが中身には問題はなく、保存期間も長めです。
その他の主要な品種は、男爵、メークイーンです。
男爵いもは白に近い色をし、収穫量はキタアカリに劣りますが、キタアカリよりも大きめの芋ができます。
メークイーンは、キタアカリと男爵の間の色で、形は長卵形です。収穫量は男爵よりも多めで、煮崩れがしにくいので、煮物、カレー等の料理に向きます。

2)その他の特徴
収穫量の特長で見ると、多いのはワセシロ、デジマ、少ないのはインカのめざめです。
インカのめざめは独特の食味を持っており、粘りが強く、さつまいものような甘さを持っていますが、収穫後すぐに芽が出てしまうことも、収穫量の少なさに加えて難点です。
一方、収穫後に長時間保管できる品種はシンシアになります。
また、表面の赤いスタールビー、レッドムーン、ベニアカリ等の品種もありますが、表面が赤いためイモの緑化の判断が難しいので、日に当てないようにしましょう。

その他、イモの空洞化にも品種で特徴があります。大きく肥大して収穫してみたものの、中が空洞になっているものがでます。
品種で空洞がでやすいものは、男爵、スタールビーなどです。
逆に空洞が出にくいのはワセシロ(伯爵)です。

収穫後の利用方法と品種の特長を見極めて、品種を選んでください。

ジャガイモ ジャガイモ

3.種芋

ウィルス感染などを防ぐために、種芋用のジャガイモを用意しましょう。
種芋は園芸店などで手に入れることができ、スーパーなどで売られているジャガイモとは異なりウイルスフリーとなっています。
種芋が40g以上の大きさの場合は半分に切って植え付けを行ないます。それ以下の場合はそのまま植え付けしても問題ありません。

ジャガイモ

4.植え付け

畝の中央に、深さ20㎝の穴を掘り、株と株の間に化成肥料を一掴み分置き、種芋を植え付けます。ジャガイモに肥料を上げすぎると葉ボケになるので注意が必要です。
この植え付けの深さですが、最初からもう少し深いところに植えつけると、イモが深いところにできるため、土寄せを減らすことができる可能性があります。ただ、深くにイモができる分、収穫時にはその分深い硬い層を掘る労力が必要です。
また浅く植えけるとイモが日に当たらないように土寄せに気を払う必要がありますが、その分収獲は楽になるでしょう。
半分に切った種芋は、切り口が乾いていることが重要です。そうでないと種芋が植え付け後に腐ってしまう可能性があるからです。
特に秋作の場合注意が必要です。
これを防ぐために、種芋の切り口に灰をまぶして、腐りにくくして植えつける方法もあります。
あるいは秋作の場合は切らずに植えてしまうのも手法の一つです。

※コンパニオンプランツ※
インゲンと相性が良く、組み合わせて育てるとお互いに育ちが良くなると言われています。
その場合インゲンの収獲が終わってから、ジャガイモを収穫しましょう。

ジャガイモ ジャガイモ ジャガイモ

5.芽かき

ジャガイモは植え付けから1ヶ月程度で芽が3~4本出てきます。
そのまま放っておくと収獲の時のイモの大きさが小さくなってしまうので、芽が10~15㎝程度になった頃に、生育の良い1~2本のみ残してかきとってしまいましょう。

ジャガイモ ジャガイモ ジャガイモ

6.追肥・土寄せ

芽かき後、株元に化成肥料を一掴み追肥します。さらに土寄せをしておきます。
イモが出来ている場合あるので、傷つけないように注意しましょう。
こうすることでイモが出来てきて成長しても、土から顔を出し、緑に変色してしまうこと防げます。
さらに1回目の追肥からおよそ3週間前後で、もう一度同じように追肥と土寄せを行ないます。

7.収穫

収獲の方法ですが、基本はイモを傷つけることのないように収穫します。
手で浅い部分の土を掘り大体収穫した後に、周りから鍬やスコップで残りを収穫する方法と、株元から離れたところ(20~30㎝)にスコップを入れ、イモを掘り上げ、収獲する方法もあります。
収穫後のジャガイモは、湿気で痛みやすいため日陰で表面を乾かしましょう。
直射日光に当てると青くなったり、腐ったりしてしまう可能性があります。

ジャガイモ ジャガイモ ジャガイモ

8.保存

乾かしたジャガイモを新聞紙にくるみ、ダンボールなどに余裕を持たせて詰めましょう。 できれば風通しの良い冷暗所での保管をおすすめします。
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