土づくりとは
1.土壌の物理性とは
土の保水性、通気性、硬さのことです。これらが良い状態の土が物理性の良い土ということになります。
具体的には、保水性の場合、いくらでも保水できたら良いということではありません。水はけも重要です。水はけが無いと水がたまってしまい根腐れを起こしかねません。
次に硬さは、根の伸長に大きく関わっています。またそれだけではなく、通気性にも関係しています。
柔らかい土壌とは土と土の間に隙間がある状態のことを言います。逆に硬い土壌は土と土の間が狭くなっている状態です。よって、通気性も悪くなっています。
柔らかい土壌を実現するには、耕すことや堆肥を入れることで調整できます。水はけの悪い土壌の場合、畝を通常よりも高く、30㎝位の高さにすることで、水はけの悪さの影響を出にくくする方法などもあります。
具体的には、保水性の場合、いくらでも保水できたら良いということではありません。水はけも重要です。水はけが無いと水がたまってしまい根腐れを起こしかねません。
次に硬さは、根の伸長に大きく関わっています。またそれだけではなく、通気性にも関係しています。
柔らかい土壌とは土と土の間に隙間がある状態のことを言います。逆に硬い土壌は土と土の間が狭くなっている状態です。よって、通気性も悪くなっています。
柔らかい土壌を実現するには、耕すことや堆肥を入れることで調整できます。水はけの悪い土壌の場合、畝を通常よりも高く、30㎝位の高さにすることで、水はけの悪さの影響を出にくくする方法などもあります。
2.土壌の化学性とは
土の状態を見るのに、化学性が一番馴染みの深い要素です。化学性の代表例は化成肥料の袋にいつも書いてある、あのP:N:Kのことです。そもそも化成肥料とは土の化学性を改善するために使うものなのです。
化学性とは、植物にとっての栄養のことです。栄養が多ければその分成長しますし、足りなければ成長しません。しかし、栄養の上げすぎはダメです。それは人間で言う肥満の状態です。家庭菜園の場合は規模が小さいために施肥する量の感覚がつかみにくく、あげすぎてしまう傾向にあるので、気をつけましょう。
この化学性は土壌分析をすることによって把握できます。一般には試験場やJAなどで行われており、一般人にはなかなか機会がないですが、最近は民間の業者が有料で行っています。ホームセンターでも行っているところがあるので、興味がある方は問い合わせてみましょう。
土壌診断についてはこちらもどうぞ! → 土壌診断のポイント
・酸度(pH)
土壌の酸性、中性、アルカリ性を判断します。このpHが、大きく酸性やアルカリ性に偏ってしまうと作物は育ちません。とても重要な項目です。 土は自然な状態ではどんどん酸性になっていきます。そこで石灰を土壌に撒きアルカリ性にする必要があります。植え付け前に石灰散布をするのはカルシウムを養分として補うことよりも、このpHの調整のために行っているのです。
野菜の多くが弱酸性を好みますが、それぞれの野菜によって最適な値が異なります。野菜ごとの適正数値は以下のようになっています。
・大量要素(窒素、リン酸、カリウム)
大量要素とは一般的に三大栄要素と呼ばれるものです。これは植物が成長する上で、必要な3つの栄要素のことを言います。この3つの要素が一番、量を必要とします。内容としては窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)です。よく見る化成肥料の袋に必ず大きく書かれています。
a)窒素・・・ 植物自体が大きくなるために必要なものです。ただあげすぎてしまうと、木ばかりが大きくなり、果実が育たなくなってしまうこともあるので、果菜類の野菜の場合には注意が必要です。
b)リン酸・・・ 初期の生育に関係する要素です。これらが欠乏した場合は、根の生育を悪くし、成熟を遅らせ、病気に罹りやすくなることがあります。
c)カリウム・・・ 植物内の様々な化学反応を促すために重要な要素です。これが欠乏した場合は成熟する時期が遅くなります。植物の全ての部分に悪影響を及ぼします。以上のように、これら3つの要素は植物が育つ上ではどれも欠かせないものです。
・中量要素
カルシウム、マグネシウム、硫黄の3つのことを言います。植物が育つ上で必要なのは三大栄要素のみではありません。三大栄要素は多くの量を必要とするために注目されていますが、それ以外に中量要素も重要です。
a)カルシウム・・・ 植物の正常な発育のためにかく事の出来ない要素です。カルシウムが欠乏すると、葉の先端の色が変わり枯れたりします。
b)マグネシウム・・・ 葉緑素の構成元素ですので全ての緑色植物にとって重要です。マグネシウムが欠乏すると、葉に以上が起こることがあります。
c)硫黄・・・ タンパク質の構成元素です。硫黄が欠乏すると、作物は生育出来ません。日本においては欠乏することは殆ど無いようです。
化学性とは、植物にとっての栄養のことです。栄養が多ければその分成長しますし、足りなければ成長しません。しかし、栄養の上げすぎはダメです。それは人間で言う肥満の状態です。家庭菜園の場合は規模が小さいために施肥する量の感覚がつかみにくく、あげすぎてしまう傾向にあるので、気をつけましょう。
この化学性は土壌分析をすることによって把握できます。一般には試験場やJAなどで行われており、一般人にはなかなか機会がないですが、最近は民間の業者が有料で行っています。ホームセンターでも行っているところがあるので、興味がある方は問い合わせてみましょう。
土壌診断についてはこちらもどうぞ! → 土壌診断のポイント
・酸度(pH)
土壌の酸性、中性、アルカリ性を判断します。このpHが、大きく酸性やアルカリ性に偏ってしまうと作物は育ちません。とても重要な項目です。 土は自然な状態ではどんどん酸性になっていきます。そこで石灰を土壌に撒きアルカリ性にする必要があります。植え付け前に石灰散布をするのはカルシウムを養分として補うことよりも、このpHの調整のために行っているのです。
野菜の多くが弱酸性を好みますが、それぞれの野菜によって最適な値が異なります。野菜ごとの適正数値は以下のようになっています。
野菜 | 好適pH | 野菜 | 好適pH |
大根 | 6.0~7.5 | ほうれん草 | 6.0~7.5 |
カブ | 5.5~6.5 | タマネギ | 5.5~7.0 |
ニンジン | 5.5~7.0 | ナス | 6.0~6.5 |
サトイモ | 5.5~7.0 | トマト | 6.0~7.0 |
白菜 | 6.0~6.5 | キュウリ | 5.5~7.0 |
キャベツ | 6.0~7.0 | カボチャ | 5.5~6.5 |
レタス | 6.0~6.5 | エダマメ | 6.0~6.5 |
小松菜 | 5.5~6.5 | サラダ菜 | 5.5~6.5 |
春菊 | 6.0~6.5 | ニラ | 6.0~6.5 |
生姜 | 5.5~6.0 | ニンニク | 5.5~6.0 |
大量要素とは一般的に三大栄要素と呼ばれるものです。これは植物が成長する上で、必要な3つの栄要素のことを言います。この3つの要素が一番、量を必要とします。内容としては窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)です。よく見る化成肥料の袋に必ず大きく書かれています。
a)窒素・・・ 植物自体が大きくなるために必要なものです。ただあげすぎてしまうと、木ばかりが大きくなり、果実が育たなくなってしまうこともあるので、果菜類の野菜の場合には注意が必要です。
b)リン酸・・・ 初期の生育に関係する要素です。これらが欠乏した場合は、根の生育を悪くし、成熟を遅らせ、病気に罹りやすくなることがあります。
c)カリウム・・・ 植物内の様々な化学反応を促すために重要な要素です。これが欠乏した場合は成熟する時期が遅くなります。植物の全ての部分に悪影響を及ぼします。以上のように、これら3つの要素は植物が育つ上ではどれも欠かせないものです。
・中量要素
カルシウム、マグネシウム、硫黄の3つのことを言います。植物が育つ上で必要なのは三大栄要素のみではありません。三大栄要素は多くの量を必要とするために注目されていますが、それ以外に中量要素も重要です。
a)カルシウム・・・ 植物の正常な発育のためにかく事の出来ない要素です。カルシウムが欠乏すると、葉の先端の色が変わり枯れたりします。
b)マグネシウム・・・ 葉緑素の構成元素ですので全ての緑色植物にとって重要です。マグネシウムが欠乏すると、葉に以上が起こることがあります。
c)硫黄・・・ タンパク質の構成元素です。硫黄が欠乏すると、作物は生育出来ません。日本においては欠乏することは殆ど無いようです。
3.生物性とは
畑土壌1g中には約1億以上の微生物がいると言われています。この微生物は有機物を分解して植物が呼吸できるような成分に変える働きをしています。
生物性が高い状態とういのは、土壌に様々な種類の微生物が存在し、共生関係を保っている状態の事です。これらの微生物により、団粒構造という土の玉ができ、土が柔らかくなります。
さらにこの微生物は腐植を生み出す役割も担っています。腐植というのは、植物が分解されたものを言います。生物性が物理性にも化学性にも影響しているのです。
生物性が高い状態とういのは、土壌に様々な種類の微生物が存在し、共生関係を保っている状態の事です。これらの微生物により、団粒構造という土の玉ができ、土が柔らかくなります。
さらにこの微生物は腐植を生み出す役割も担っています。腐植というのは、植物が分解されたものを言います。生物性が物理性にも化学性にも影響しているのです。