ブロッコリーの育て方 栽培方法 
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ブロッコリーの育て方(標準栽培)

    ブロッコリー
  • ブロッコリーは気温が下がるまでの成長がポイント

    ブロッコリーは、主枝の中心部に発達した大きな花蕾(カライ:つぼみのこと)を利用する野菜です。 花蕾が出来てからは、徐々に大きくなっていく花蕾の成長を楽しみながら栽培しましょう。 また、中心の大きな花蕾をとってからも周りから側花蕾(ソクカライ)が出てくるので、長い期間収獲を楽しめます。 成長が十分に進んでいないと、低温期に入ってからの株の成長は見込めませんので、植え付け時期が重要です。
  • 栽培難易度:中
    ・日当たりが良い場所を好む
    ・春と夏に栽培できるが、夏の場合は害虫対策(アオムシ、アブラムシ)は必須になる
    ・収獲が遅れるとトウ立ちし花が咲いてしまう
    ・1株収穫量:花蕾1、側花蕾30(現在は様々な品種があるので品種ごとのチェックをおすすめします)
    ・連作障害:2年(アブラナ科)
  • 栽培の流れ
    1.土づくり => 2.品種の選び方 => 3.種まき => 4.植え付け => 5.追肥 => 6.害虫対策 => 8.収穫 => 8.側花蕾の収穫 => 9.保存

1.土づくり

日当たりの良い場所を選びます。 そして、土壌が酸性だと根こぶ病が発生しやすいので、石灰を撒き土壌をアルカリ化させましょう。

植え付ける場所に、2週間前までに苦土石灰を、1週間前までに堆肥、化成肥料を元肥としていれておきましょう。
【土壌改良材】
・苦土石灰100~150g/㎡
・堆肥2kg/㎡
・化成肥料100g/㎡
これらの土壌改良材を撒き耕します。そして2週間ほど置き、土が出来上がるのを待ちます。

土ができたら畝を立てます。鍬などで土を盛り上げるように両側から寄せ、上をならします。
畝幅は1列で栽培するなら60㎝程度で、株間は40~50㎝程度あけましょう。
畝の長さは「株間(40~50㎝)×株数」分が必要です。

※マルチ等の被覆資材※
夏の栽培の場合は乾燥を防ぐ目的や雑草防除のために必要ですが、秋冬の栽培は乾燥・雑草は問題ないので、地温を調整する目的のためのみに使用します。 必ず必要というものではないです。

2.品種の選び方

最近は品種が様々あります。 オーソドックスな大きな花蕾1つに側花蕾をつけるタイプのものあれば、 見た目はトウ立ちしていった蕾を次々と収穫していくような品種もあります。

品種を選ぶ際のポイントは、収獲の安定度です。


主枝花蕾収獲タイプ
ブロッコリー スーパーで見かける大きなブロッコリーです。
一つの花蕾を大きく成長させて収穫する品種は土壌の栄養や気候による環境により大きく成長せずに、待っているうちにトウ立ちが始まってしまうことがあります。 期待していた大きく太ったブロッコリーを収獲できず、小さな側花蕾のみになってしまいます。
他の品種として、中早生の緑嶺、晩生のエンデバーなどになります。


トウ立ち花蕾収獲タイプ
ブロッコリー 蕾の大きさは小さくなるものの安定して収穫できるのはトウ立ちしたような姿の蕾を収穫していくタイプです。

栽培初心者には後者のスティックセニョールがお勧めです。人気の品種なので、経験者も多いです。

3.種まき

種から栽培する場合を説明します。
5マス×5マスくらいでつながっている育苗用のポットか、大きなポットを用意します。 そのポットに培養土を敷き詰めます。
そこに準備した種を撒きます。 まき方は、1マス、あるいは1ポッドにつき3粒ずつ撒きます。
そして間引きをして定植時には1株を植えつけます。
なので、最終的に畑に植えつけたい株数分のポットが必要ということです。 よって種の数は「植えつけたい株数×3」が必要になります。

※種からの栽培と、苗からの栽培※
園芸センターやホームセンターに行くと、種と苗の両方が有ります。
種からの栽培は手間を掛ける分、成功すれば、安価に大量に苗を作ることが出来ます。
一方苗からの購入は単価は高くなりますが、しっかりと管理されて成長した苗なので手間もかからず安心です。

家庭菜園や市民農園での栽培は、植え付けまでの育苗期間に結構な手間がかかります。
毎日の水やり、害虫防除です。
そんなに多くの株を必要としない場合は、種で購入すると種も余ってしまいますので、ホームセンター等で苗を購入する方法をおすすめします。

ブロッコリー ブロッコリー ブロッコリー

4.植え付け

本葉4枚程度に成長した苗を定植します。 株間は40~50㎝です。
まずポットに水をたっぷり上げて、定植直後の苗の水分不足を防ぎます。 簡単に掘った植えつけ穴のところにも水を上げます。
そしてそこに苗をポットから取り出しセットし、土をかぶせます。 ブロッコリーは根が定着しにくいので、かぶせた土の上から手でグッと抑えつけましょう。 最後に定食した苗に直接はかからないように水をやりましょう。

※コンパニオンプランツ※
ブロッコリーはアオムシの大好物です。またアブラムシも大敵です。
なのでその害虫を防げるコンパニオンプランツを植えましょう。
具体的には、パセリの香りで害虫を遠ざける方法や、ハーブ類のナスタチウムやマリーゴールドと共に栽培する方法です。

ブロッコリー ブロッコリー ブロッコリー

5.追肥

まず、植え付け後3週間程度で一回目の追肥を行ないます。

株間に30g/㎡の化成肥料を追肥しましょう。 そして鍬などで株元に追肥しておきましょう。

次に植え付けから5~6週間後に2度目の追肥を行ないます。 前回と同じように株間に行っても良いですし、畝の肩に行っても良いです。 分量は前回と同じ30g/㎡です。

6.害虫対策

ブロッコリーに限らずアブラナ科の野菜は、アオムシ、コナガの幼虫の格好の的となり、何も対策しないではまともな収獲は望めません。 何も対策をしないと、地道に葉についている虫を取っていくのでは追いつかないくらいたくさんの虫がついてしまいます。

まず一つが、農薬を散布する方法です。
農薬によって幼虫の卵を産み付けるモンシロチョウなどを遠ざけます。

次に、防虫ネットをトンネル状に設置する方法です。
防虫ネットは寒冷紗よりも網目が細かいので、害虫の侵入を防ぐことが出来ます。

他には上で紹介したコンパニオンプランツとの混色による方法などが挙げられます。

何かしらの対策を打つことをおすすめします!

ブロッコリー

7.収穫

主枝花蕾収獲タイプの場合、花蕾が15㎝程度に生長したら収穫します。 花蕾の下、葉っぱ4枚程度からハサミか包丁で収穫します。

切り取った茎の部分も甘く、食べれるので、是非調理して食べてみましょう。

ブロッコリー ブロッコリー ブロッコリー

8.側花蕾の収穫

収穫開始から2月まで、側花蕾が収穫できます。

小さいものなので、ハサミで収穫してきましょう。 直径5㎝程度が収穫適期です。

寒さが増してくると蕾が紫色になってきますが、茹でればその成分は抜けて緑色に変わります。アントシアニンという物質が影響しています。

スティックセニョール

収穫したスティックセニョール

9.保存

保存方法として冷蔵保存します。ポリ袋等に入れて保存しましょう。 軽く茹でてから冷凍してしまうのも手です。 ブロッコリーは冷蔵庫に保存しておくと、そのうちとう立ちして花が咲いてしまうことがありますが、 茹でてしまえばその心配はありません。
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