ミニトマトの育て方(標準栽培)
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ミニトマトとは
夏野菜の代表格のナス科の果菜です。家庭菜園、市民農園での栽培でも人気の野菜です。トマトと違って小ぶりで一口サイズとなっており、収穫してその場で食べられるのが嬉しい野菜です。
ミニトマトはトマトと同じ種で、Solanum lycopersicumのうち、果実のサイズが小さいものをミニトマトと呼んでいます。
また、マイクロトマトというものが最近流通していますが、トマトとは別種でLycopersicon pimpinellifoliumという学名がついています。
ミニトマトはトマトと同様にリコピンを多く含んでいます。このリコピンはトマトの色素なのですが、抗酸化作用を持っており、生活習慣病やがんの予防に効果があるといわれています。
- 栽培難易度:高い(特に露地栽培)
・湿気に弱く、病気にかかりやすい
・直射日光と水分過剰で実が割れてしまう傾向にある
・芽かき等の管理が必要なため、ある程度の手間がかかる - 栽培の流れ
1.土づくり => 2.品種の選び方 => 3.支柱立て => 4.植え付け => 5.わき芽かき => 6.誘引 => 7.追肥 => 8.ホルモン処理 => 9.鳥対策 => 10.摘心 => 11.収穫 => 12.保存
1.土づくり
土選びとして、日当たりの良く、また排水性の良い場所を選びます。
日当たりが良くない、あるいは窒素成分が多いと実つきが悪くなります。
植え付ける場所に、植え付け2週間前までに、土壌のphをアルカリ化するために苦土石灰を、1週間前に元肥として堆肥と化成肥料、ヨウリンをいれてあげましょう。
【土壌改良材】
・苦土石灰(目安150g/㎡)
・堆肥(目安3kg/㎡)
・化成肥料(目安100g/㎡)
・ヨウリン(目安60g/㎡)
まず植え付けの2週間前までに苦土石灰を畑に満遍なくまきます。そして鍬などを使ってしっかりと耕しましょう。
そして土が出来上がったら畝を立てます。
畝の幅は、ミニトマト栽培の主流である2条で作る場合は120㎝、1条で作るのなら60㎝の幅を作ります。
畝の長さは、ミニトマトの株と株の間に45㎝必要なので、「植える株数×45㎝」分以上は作りましょう。
そして元肥のために、畝の中央に深さ30cmほどの溝を掘ってやり、そのなかに堆肥と化成肥料、 ヨウリンを満遍なく施します。元肥を入れた後は土をかぶせてやり、高さ20cmの畝を鍬などを使って立ててやります。
土を寄せて盛り上げるようにすれば良いでしょう。
※マルチ等の被覆資材※ ミニトマトの栽培では敷きワラやマルチシートを使うことが通例です。 その理由は病気感染の原因になる、雨で跳ねた泥が苗に着くことを防ぐためと、雨や乾燥による水分過剰や水分不足を防ぐためです。
マルチシートを使うと、さらに土壌の地温を保温することも出来ます。 この場合は畝を立て、植えつける前の時点で敷いてしまいましょう。 そして、苗の植え付けの際に、植えつける位置にマルチカッターなどで穴をあけましょう。
敷きワラは普通に買うと高く、市民農園などでは隣の畑に風で飛んで迷惑がかかることもあるので、スダレを切って代用することもできます。 スダレは紐でつながっているので、バラバラになって飛んでしまうことはないですし、安価なので重宝します。
日当たりが良くない、あるいは窒素成分が多いと実つきが悪くなります。
植え付ける場所に、植え付け2週間前までに、土壌のphをアルカリ化するために苦土石灰を、1週間前に元肥として堆肥と化成肥料、ヨウリンをいれてあげましょう。
【土壌改良材】
・苦土石灰(目安150g/㎡)
・堆肥(目安3kg/㎡)
・化成肥料(目安100g/㎡)
・ヨウリン(目安60g/㎡)
まず植え付けの2週間前までに苦土石灰を畑に満遍なくまきます。そして鍬などを使ってしっかりと耕しましょう。
そして土が出来上がったら畝を立てます。
畝の幅は、ミニトマト栽培の主流である2条で作る場合は120㎝、1条で作るのなら60㎝の幅を作ります。
畝の長さは、ミニトマトの株と株の間に45㎝必要なので、「植える株数×45㎝」分以上は作りましょう。
そして元肥のために、畝の中央に深さ30cmほどの溝を掘ってやり、そのなかに堆肥と化成肥料、 ヨウリンを満遍なく施します。元肥を入れた後は土をかぶせてやり、高さ20cmの畝を鍬などを使って立ててやります。
土を寄せて盛り上げるようにすれば良いでしょう。
※マルチ等の被覆資材※ ミニトマトの栽培では敷きワラやマルチシートを使うことが通例です。 その理由は病気感染の原因になる、雨で跳ねた泥が苗に着くことを防ぐためと、雨や乾燥による水分過剰や水分不足を防ぐためです。
マルチシートを使うと、さらに土壌の地温を保温することも出来ます。 この場合は畝を立て、植えつける前の時点で敷いてしまいましょう。 そして、苗の植え付けの際に、植えつける位置にマルチカッターなどで穴をあけましょう。
敷きワラは普通に買うと高く、市民農園などでは隣の畑に風で飛んで迷惑がかかることもあるので、スダレを切って代用することもできます。 スダレは紐でつながっているので、バラバラになって飛んでしまうことはないですし、安価なので重宝します。
2.品種の選び方
ミニトマトは人気の野菜ということもあり、非常に多くの品種があります。
色や形も品種によって変わってきますので、色・形別に紹介します。
【赤色・丸型】
オレンジパルチェ
スーパーでも良く見かけるタイプです。品種によって果実のゼリーの量や糖度、酸味が変わってきます。 ’ピコ’や’キャロルクイーン’、’ミニキャロル’は糖度が高く、甘くて美味しいです。
【赤色・長型】
アイコ
卵のような形をしています。 家庭菜園で人気のある’アイコ’は高糖度でゼリーが少なめです。他に’小桃’、’ティンカーベルトマト’、’シシリアンルージュ’などがあります。’シシリアンルージュ’は特に長い果実をつけるタイプで長ナスのような形をしています。
【黄色・丸型】
フルーツトマト
果実の色がオレンジ~黄色となっています。 病気に強い極早生種の’イエローキャロル’や甘みの強い’イエローピコ’などがあります。
【黄色・長型】
’アイコ’の黄色版の’イエローアイコ’や見た目がレモンそっくりな’レモントマト’などがあります。
ミニトマトは品種が多く、どれを栽培するか選ぶのが楽しいですね。 あまりスーパーでは見かけないような変り種をチョイスするのも楽しいと思います。
【赤色・丸型】
オレンジパルチェ
スーパーでも良く見かけるタイプです。品種によって果実のゼリーの量や糖度、酸味が変わってきます。 ’ピコ’や’キャロルクイーン’、’ミニキャロル’は糖度が高く、甘くて美味しいです。
【赤色・長型】
アイコ
卵のような形をしています。 家庭菜園で人気のある’アイコ’は高糖度でゼリーが少なめです。他に’小桃’、’ティンカーベルトマト’、’シシリアンルージュ’などがあります。’シシリアンルージュ’は特に長い果実をつけるタイプで長ナスのような形をしています。
【黄色・丸型】
フルーツトマト
果実の色がオレンジ~黄色となっています。 病気に強い極早生種の’イエローキャロル’や甘みの強い’イエローピコ’などがあります。
【黄色・長型】
’アイコ’の黄色版の’イエローアイコ’や見た目がレモンそっくりな’レモントマト’などがあります。
ミニトマトは品種が多く、どれを栽培するか選ぶのが楽しいですね。 あまりスーパーでは見かけないような変り種をチョイスするのも楽しいと思います。
3.支柱立て
植え付けの前に支柱を立ててしまったほうが根を傷つけることがないので、安心です。
2条植えの場合、条間60㎝、株間45㎝とし、植える場所に目印を付けます。 植える場所の外側10㎝のところに200~240㎝の支柱をたて、150㎝程度の高さで交差させます。 交差させた高さに横に支柱を通し、紐などで固定します。
2条植えの場合、条間60㎝、株間45㎝とし、植える場所に目印を付けます。 植える場所の外側10㎝のところに200~240㎝の支柱をたて、150㎝程度の高さで交差させます。 交差させた高さに横に支柱を通し、紐などで固定します。
4.植え付け
準備した土に苗を植え付けます。天気の良い日を選びましょう。
植えつけ方は、支柱立ての時につけた目印のところをマルチカッター等で穴をあけ、その部分の土をポットより一回り大きく掘ります。
マルチでない場合は株間45㎝で植えましょう。条間は60㎝は必要です。
まずポットに水をたっぷり上げ、苗に水分を供給しておきます。
また堀った穴の部分にも水を上げます。 こうすることで植えつけた苗が水分不足になることを防げます。
ポットから苗を取り出し、ほった穴にはめ土をかぶせます。植えつけた株元を軽く手で抑えつけて、しっかりと植えつけましょう。
※コンパニオンプランツ※
ミニトマトのコンパニオンプランツは、ニラ、ネギ、バジル等で、株間に植えると害虫の防除につながります。
これらのコンパニオンプランツは場所を取らないので、ミニトマトの株間はそのままで問題ありません。
植えつけ方は、支柱立ての時につけた目印のところをマルチカッター等で穴をあけ、その部分の土をポットより一回り大きく掘ります。
マルチでない場合は株間45㎝で植えましょう。条間は60㎝は必要です。
まずポットに水をたっぷり上げ、苗に水分を供給しておきます。
また堀った穴の部分にも水を上げます。 こうすることで植えつけた苗が水分不足になることを防げます。
ポットから苗を取り出し、ほった穴にはめ土をかぶせます。植えつけた株元を軽く手で抑えつけて、しっかりと植えつけましょう。
※コンパニオンプランツ※
ミニトマトのコンパニオンプランツは、ニラ、ネギ、バジル等で、株間に植えると害虫の防除につながります。
これらのコンパニオンプランツは場所を取らないので、ミニトマトの株間はそのままで問題ありません。
5.わき芽かき
ミニトマトは葉の付け根からわき芽が伸びてきます。
コレを放っておくと、わき芽に栄養を奪われ、実の成長を阻害します。
なのでこのわき芽を取ってしまいます。
小さいうちであれば手で横に倒せば簡単に取れるので、手が黒くならないように軍手をして、芽かきを行ないましょう。
この作業はこまめにやる必要があるので、最低週に一回は行ないましょう。
この作業はこまめにやる必要があるので、最低週に一回は行ないましょう。
6.誘引
草丈が伸びてきたら茎が折れないように注意して誘引します。
風などで小さな苗がゆすられないためでもあり、ミニトマトは放っておくと地面を這って成長していくので、誘引することで立ち木にします。
この時のポイントは、丸く輪にして結ぶとミニトマトの苗が成長し、幹が太くなったときに幹を締め付け、
生育の妨げになるので、八の字に結びましょう。
そうすることで、紐に広がる余裕ができます。
紐を掛ける場所は茎の節の上もしくは下の部分にします。
その後も苗の成長にあわせて定期的に誘引していきます。 誘引が遅れてしまうと苗が折れたり、誘引作業に手間がかかるので、都度チェックして誘引しましょう。 ただ余り頻繁に行うと栽培終了後の片しで手間が増えるので、最低週1程度で適度に行ってください。
その後も苗の成長にあわせて定期的に誘引していきます。 誘引が遅れてしまうと苗が折れたり、誘引作業に手間がかかるので、都度チェックして誘引しましょう。 ただ余り頻繁に行うと栽培終了後の片しで手間が増えるので、最低週1程度で適度に行ってください。
7.追肥
元肥を入れてありますが、それだけでは養分が不足し生理障害を引き起こす可能性があります。
そこで追肥を行ないます。
第一花房の果実が大きくなりだした頃に追肥します。
ミニトマトは肥料(特に窒素)が効き過ぎると実つきが悪くなるので、株から少し離れた位置になる畝の側方に筋状に追肥をします。
その後、月に一回から二回程度、定期的に追肥を行っていきます。
その後、月に一回から二回程度、定期的に追肥を行っていきます。
8.ホルモン処理
ミニトマトの花は着果率が低めなので、ホルモン処理を行うことがあります。
抵抗がある方は使う必要はありませんが、着果率が低い場合は使用したほうが良いでしょう。
着果率が上がることは収量が増えることにつながりますので、咲いた花が実にならず落ちてしまうことが多い場合は使うことをお勧めします。
使う際の注意点は、一つの花になんどもかけないことです。なんどもかけてしまうと実が奇形になってしまうことがあるからです。
抵抗がある方は使う必要はありませんが、着果率が低い場合は使用したほうが良いでしょう。
着果率が上がることは収量が増えることにつながりますので、咲いた花が実にならず落ちてしまうことが多い場合は使うことをお勧めします。
使う際の注意点は、一つの花になんどもかけないことです。なんどもかけてしまうと実が奇形になってしまうことがあるからです。
9.鳥対策
ミニトマトが熟してくるとカラスなどの被害が発生することがあります。
カラスの防除法としては、光るテープを張る、CDディスクをぶら下げる、カラスの死骸の置物(本物or模型)、カカシを立てるなどがあり、その他にテグス(釣り糸)をミニトマトの周囲に張る方法もあります。
カラスは自分の羽を傷つけることを嫌うそうで、白いテグスを張っておくと知らずにテグスにぶつかり近づかなくなります。
テグスを張る場合はくぐることも飛び越えることも出来ないように、張る高さを2箇所にしたほうが効果的でしょう。
いずれにせよいろいろな方法を試し、組み合わせて試してみましょう。
いずれにせよいろいろな方法を試し、組み合わせて試してみましょう。
10.摘心
摘心とは成長点を切って、苗の成長を止めてしまうことです。
摘心するタイミングは個人によりますが、手が届かない高さになってしまう前、また良い実を収穫するために下から数えて6段目、7段目で摘心してしまうなどのタイミングが考えられます。
放っておくと上の方はジャングルになってしまうので、どこかで見切りをつけましょう。
摘心するタイミングは個人によりますが、手が届かない高さになってしまう前、また良い実を収穫するために下から数えて6段目、7段目で摘心してしまうなどのタイミングが考えられます。
放っておくと上の方はジャングルになってしまうので、どこかで見切りをつけましょう。
11.収穫
待ちに待った収獲です。
スーパーで売られているミニトマトはまだ青味があるうちに収穫し、流通の過程で赤く熟していきますが、取ってすぐに利用出来る場合は苗で赤く熟すのを待つことが出来ます。
苗で熟さす場合は、熟す過程でも実に栄養が通っているので、より濃い味になります。
収獲の方法ですが、ヘタの節の部分を指でおさえ、上に持ち上げることで簡単に取れます。
ミニトマトであれば、一つの枝になった実が全て熟すのを待ち、枝ごと収穫することも可能です。
ただ、梅雨が明けて以降は、高温と直射日光で苗に付けておいても熟しすぎて傷みやすくなっています。なのであまり待ちすぎずに収穫しましょう。
スーパーで売られているミニトマトはまだ青味があるうちに収穫し、流通の過程で赤く熟していきますが、取ってすぐに利用出来る場合は苗で赤く熟すのを待つことが出来ます。
苗で熟さす場合は、熟す過程でも実に栄養が通っているので、より濃い味になります。
収獲の方法ですが、ヘタの節の部分を指でおさえ、上に持ち上げることで簡単に取れます。
ミニトマトであれば、一つの枝になった実が全て熟すのを待ち、枝ごと収穫することも可能です。
ただ、梅雨が明けて以降は、高温と直射日光で苗に付けておいても熟しすぎて傷みやすくなっています。なのであまり待ちすぎずに収穫しましょう。
12.保存
完熟したミニトマトは、収穫後できるだけ早く冷やし、冷蔵すると追熟しないので2~3日は美味しいです。
またまるごと冷凍しておくと水で洗うだけで皮がはがれるので便利です。
保存の際はなるべく木になっていた時と同じ向きに安置しましょう。ヘタを上にしてということですね。
またまるごと冷凍しておくと水で洗うだけで皮がはがれるので便利です。
保存の際はなるべく木になっていた時と同じ向きに安置しましょう。ヘタを上にしてということですね。
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