ニンジンの育て方 栽培方法 PlantsNote(プランツノート) 
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ニンジンの育て方(標準栽培)

    ニンジン
  • ニンジンは種まき直後が重要です

    代表的な緑黄色野菜で、鮮やかなオレンジが美しい野菜。
    最近ではオレンジのニンジンだけでなく、白いニンジン、紫のニンジン、黄色のニンジンなど、色々な品種が登場しています。
    長根種という70センチくらいの長さのものと、短根種という20センチ程度の長さのものがあります。
    短根種のほうが栽培しやすいのでお勧めです。
  • 栽培難易度:中
    ・日当たりが良い場所を好む
    ・根が二股になってしまったり、割れてしまったりするものがある
    ・春と秋に栽培できるが、秋(7月~8月種まき)のほうが気候的に栽培しやすい
    ・1株収穫量:1本(葉も使えます。また、栽培の過程で間引いたものも十分に使えます。)
    ・連作障害:1年
  • 栽培の流れ
    1.土づくり => 2.品種の選び方 => 3.種まき => 4.間引き① => 5.間引き②、追肥 => 6.間引き③、追肥 => 7.収穫 => 8.保存

1.土づくり

日当たりの良い場所を選びます。
また土を丁寧に耕して、二股になることを防ぎましょう。
そして、ニンジンはアルカリ性よりの土壌を好むので、石灰を撒き土壌をアルカリ化させましょう。
よって、植え付ける場所に、2週間前までにアルカリ化のための苦土石灰を、1週間前までに堆肥、化成肥料を元肥としていれておきましょう。

土壌改良材
  • ・苦土石灰100g/㎡
  • ・堆肥2kg/㎡
  • ・化成肥料100g/㎡
  • これらの土壌改良材をまき耕します。そして2週間ほど置き、土が出来上がるのを待ちます。

    土ができたら畝を立てます。鍬などで土を盛り上げるように両側から寄せ、上をならします。
    条間は30センチ、株間は徐々に間引いて最終的に10センチ程度にします。
    そこで畝幅は「条間(30㎝)×条数」で作りましょう。

    ※マルチ等の被覆資材※
    ニンジンは種まき後の乾燥で発芽率が著しく低下します。
    かと言って好光性(発芽に光を必要とする)のため、深く種まきをすることも出来ません。
    そこで乾燥を防ぐための資材を使用することをおすすめします。

    マルチを用いて乾燥を防ぐのが一つの方法です。
    また、種まき後の対策として、寒冷紗で直射日光を遮ったり、籾殻などを被せて乾燥を防ぐ方法もあります。
    秋作であれば刈り取った雑草をかぶせておくのも一つの手です。

    2.品種の選び方

    形、大きさ、色に様々な種類があるので、栽培してみたい品種に挑戦してみるのが良いでしょう。
    ただ、栽培の簡単な短根種の物をおすすめします。
    そこで、形・大きさ、色、栽培しやすさで判断しましょう。

    ○形・大きさ
    ニンジンの形とはおしりの形のことです。
    おしりとはニンジンの先の部分で、ニンジンの先が細く伸びているもの、丸まっているもの、頭の方から太さが変わらないものがあります。
    また、私たちの食卓に出てくるニンジンは、先が丸まっている5寸ニンジンです。
    5寸ニンジンとは20㎝くらいの長さのニンジンのことです。
    名前+長さで品種名が付けられており、具体的にはベニヨシ五寸などがあります。
    その他3寸のこじんまりとしたニンジンもありますし、ベビーキャロットという小さな品種もあります。

    ○色
    最近はニンジンがよりカラフルになってきています。
    紫色をした「パープルヘイズ」、黄色の「金美EX」、白色の「ホワイトキャロット」などが出てきています。
    特殊なものは種の数と値段をちゃんと確認しないと、1袋に20粒程度しか入っていない場合もありますのでご注意を。

    ○栽培しやすさ
    意外と栽培が難しいニンジンです。
    暑さや水分、光、また土壌の酸度によって発芽率が左右されます。
    また秋作は夏場の種まきなので、直射日光が強く、土壌が乾燥しがちになってしまいます。
    そこで最近は、種がコーティングされているコート種子のものがあります。
    コーティングされているもののほうが栽培が容易なので、播種直後にこまめに世話の出来ない場合などは特にコート種子の品種を選びましょう。
    コート種子のものは種袋にコート種子と書いてあります。

    栽培していみたいものと、栽培しやすさのバランスを上手く取って、収獲を楽しみましょう。

    ニンジン 品種 金美EX ニンジン 品種 パープルへイズ ニンジン 品種 ホワイトキャロット

    3.種まき

    ニンジンは種まきから栽培です。

    土づくりをした畝に、条間30㎝、深さ1㎝のまき溝を作成します。
    そしてすじ蒔きで種をまきます。
    1㎝間隔で種を落としていきましょう。

    コート種子の場合、点まきで栽培も可能です。
    株間をあらかじめ10㎝程度あけ、1箇所に3~5粒ずつ程度種をまきましょう。

    そして種をまいた場所に薄く土をかぶせましょう。
    そこにたっぷり水をかけてあげて種まき完了です。

    ニンジン 種まき すじ蒔き ニンジン 土をかぶせます ニンジン 種まき 鎮圧

    ※種まき後の乾燥を防ぐために※
    鎮圧という方法があります。
    これは耕したばかりで土がふかふかなままの状態だと水はけがよく、乾燥しやすい状態になっています。
    そこで種をまき、土をかぶせた上から、土を押し付けます。
    これを鎮圧といいます。
    具体的には鍬の背中で押し付けたり、足で直接踏んであげます。

    種の上から行うので若干抵抗もありますが、経験上、鎮圧をしてあげたほうが発芽率は良くなりました。
    鎮圧をした上で、寒冷紗や籾殻、または雑草を利用して強すぎる直射日光を遮ってあげるとなお良いです。
    勇気をだして鎮圧をしてあげましょう!

    4.間引き①

    ニンジンは数回に分けて間引きを行っていきます。
    ニンジンは発芽までに1週間程度かかります。
    そして双葉から本葉が出てくる種まきから10日後を目安に1回目の間引きを行ないます。

    すじ蒔きの場合は、3㎝間隔になるように間引きを行ないます。
    点まきの場合もあまりに隣接しているものがあれば3㎝間隔が空くように間引きをしてあげましょう。

    ※コンパニオンプランツ※
    ネギは、ニンジンにとっては病気を防ぎ、またネギにとってはニンジンが害虫を防ぎます。
    また、ローズマリーやカモマイルといったハーブも、防虫効果を持っています。

    ちなみにニンジンを含めセリ科の野菜は、キアゲハの幼虫の格好の餌食になります。
    放っておくと葉がなくなってしまうまで食害します。
    なので見つけ次第捕殺しましょう。

    5.間引き②、追肥

    種まき後、3週間程度で2回目の間引きと、1回目の追肥を行ないます。
    本葉は4枚程度になっているのが目安です。

    すじ蒔きの場合は、6㎝間隔になるように間引きましょう。
    点まきの場合も同じです。残りが2本か3本程度になるように間引きしましょう。

    そして畝の側方(肩)にすじ状に化成肥料を追肥しましょう。
    鍬などで株元に軽く土寄せしておきましょう。

    6.間引き③、追肥

    種まき後、40日程度で3回目の間引きと、2回目の追肥を行ないます。
    本葉は6~8枚程度になっているのが目安です。
    これが最後の間引きになります。

    すじ蒔きの場合は、10㎝間隔になるように間引きましょう。
    大体こぶし一つ分くらいの間隔です。
    点まきの場合はこの段階で1本立ちになるようにしましょう。

    ニンジン 間引き ニンジン 間引き ニンジン 間引き

    そして畝の側方(肩)にすじ状に化成肥料を追肥しましょう。
    鍬などで株元に軽く土寄せしておきましょう。

    7.収穫

    一般的な5寸サイズの品種の場合、種まきから100日から120日程度で収獲になります。
    見た目の収獲の目安は地上に顔を出している部分の直径が4~5㎝程度になっているものです。

    茎の辺りをもって引きぬきましょう。
    折れてしまうものもあるので、最初に軽く周囲の土を掘ってから引き抜いたほうが確実です。

    また肥大しすぎてしまうと、根が割れてしまうものもありますし、なるべく収穫適期を逃さないように心がけましょう。
    冬に入ってしまえば成長はゆっくりになるので、成長が遅かったものは2月頃までは収獲も可能です。
    ただ硬くなってしまったり、さらに収獲が遅れるとトウ立ちしてしまうことがあるので注意しましょう。

    ニンジン 収穫 ニンジン 収穫 ニンジン 収穫

    8.保存

    葉茎を切り落として紙に包んで冷暗所で保管しましょう。
    水気があると傷みやすくなってしまうので、洗ったものは水気を切りましょう。
    カットしたものを茹でて冷凍してしまっても保存可能です。
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