ショウガの育て方(標準栽培)
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ショウガとは
ショウガは代謝促進効果や殺菌効果があり、古来より料理やお菓子に使われてきた、日本食にとってなくてはならない香辛野菜です。 西南アジア原産の多年草で高温多湿を好みます。寒さには弱く、10℃以下の低温になると根が腐りだすこともあります。 花がつくことは少ないため、基本的に根茎による栄養繁殖がメインとなっています。生育はゆっくりだが、 生育時期にあわせて筆ショウガ・葉ショウガ・根ショウガとして楽しむことが出来ます。 - 栽培難易度:中
・日当たりが良い場所を好む
・低温と乾燥に弱い
・生長速度は遅く、植え付けから収穫までに半年ほどの期間を要する
・温度と水分の管理に注意する
・1株収穫量: 小ショウガ300g 中ショウガ500g 大ショウガ900g
・連作障害:あり 4~5年 - 栽培の流れ
1.土づくり => 2.品種の選び方 => 3.植え付け => 4.追肥・敷きワラ => 5.筆ショウガの収穫 => 6.葉ショウガの収穫 => 7.追肥・土寄せ => 8.根ショウガの収穫 => 9.保存方法
1.土づくり
日当たりの良く、保湿性のある場所を選びます。
ショウガは弱酸性~中性(pH6.0~6.5)の土壌を好みます。石灰を撒き、土壌を中性よりにしましょう。
そこで、植え付ける場所に、2週間前までにpH調整のための苦土石灰を、1週間前までに堆肥、化成肥料を元肥としていれておきましょう。
土壌改良材
・苦土石灰100g/㎡
・堆肥2kg/㎡
・化成肥料100g/㎡
まず、苦土石灰を散布してよく耕します。1週間後に畝幅を60cmとして、その畝の中央に深さ20cmの溝を掘ってやり、
そこに堆肥をまきます。化成肥料をその上からパラパラとまき、その上に土をかぶせて鍬の背で平らに整えましょう。
株間は20~30cmにします。
そこで畝たては「株間(30㎝)×株数」で作りましょう。
※マルチ等の被覆資材※
ショウガは乾燥に弱く、しっかりとした水分管理が欠かせません。
また生育が遅いこと、新芽は折れやすいことから、細かな雑草防除が重要です。
そこで乾燥防止と雑草対策のために資材を使用することをおすすめします。
マルチを用いるのが一つの方法です。
ワラをしくか、ワラがない場合は敷き草で代用しましょう。
ショウガは弱酸性~中性(pH6.0~6.5)の土壌を好みます。石灰を撒き、土壌を中性よりにしましょう。
そこで、植え付ける場所に、2週間前までにpH調整のための苦土石灰を、1週間前までに堆肥、化成肥料を元肥としていれておきましょう。
土壌改良材
株間は20~30cmにします。
そこで畝たては「株間(30㎝)×株数」で作りましょう。
※マルチ等の被覆資材※
ショウガは乾燥に弱く、しっかりとした水分管理が欠かせません。
また生育が遅いこと、新芽は折れやすいことから、細かな雑草防除が重要です。
そこで乾燥防止と雑草対策のために資材を使用することをおすすめします。
マルチを用いるのが一つの方法です。
ワラをしくか、ワラがない場合は敷き草で代用しましょう。
2.品種の選び方
ショウガはあまり花をつけないため、栄養繁殖で増えてきました。そのためショウガの品種はあまり多くありません。
ショウガは大きく分けて大ショウガ、中ショウガ、小ショウガの3つに分けられます。この3つによって大きさや味、
香りが変わってくるため、使用用途に応じた品種を選びましょう。
○大ショウガ
スーパーなどで見かけけるショウガのほとんどはこの大ショウガで、国内生産量の90%以上を占めます。
辛味は弱く、やわらかい肉質と水分の多さが特徴です。900g~1000gまで生長します。生育速度は3つの中で最も遅く、晩生です。
「おたふく」や「インド」といった品種がこれにあたります。
○中ショウガ
大ショウガよりも辛味が強いが、肉質はやわらかいのが特徴です。大ショウガよりも小ぶりで、中生~晩生となっておりおよそ500gにまで生長します。
繊維質が早く形成されるため、貯蔵せずに漬物や加工品として利用されることが多いです。
「らくだ」や「房州」といった品種がこれにあたります。
○小ショウガ
3つのタイプの中では最も小柄で、300g程度のショウガが収穫できます。生長は早く、早生となっており、また比較的安定して育ちます。
辛味が強いのが特徴で、また早掘りして葉ショウガとして使用されるのが一般的です。
「谷中」や「三州」、「金時」といった品種がこれにあたります。
栽培してみたいものと、栽培しやすさのバランスを上手く取って、収獲を楽しみましょう。
○大ショウガ
スーパーなどで見かけけるショウガのほとんどはこの大ショウガで、国内生産量の90%以上を占めます。
辛味は弱く、やわらかい肉質と水分の多さが特徴です。900g~1000gまで生長します。生育速度は3つの中で最も遅く、晩生です。
「おたふく」や「インド」といった品種がこれにあたります。
○中ショウガ
大ショウガよりも辛味が強いが、肉質はやわらかいのが特徴です。大ショウガよりも小ぶりで、中生~晩生となっておりおよそ500gにまで生長します。
繊維質が早く形成されるため、貯蔵せずに漬物や加工品として利用されることが多いです。
「らくだ」や「房州」といった品種がこれにあたります。
○小ショウガ
3つのタイプの中では最も小柄で、300g程度のショウガが収穫できます。生長は早く、早生となっており、また比較的安定して育ちます。
辛味が強いのが特徴で、また早掘りして葉ショウガとして使用されるのが一般的です。
「谷中」や「三州」、「金時」といった品種がこれにあたります。
栽培してみたいものと、栽培しやすさのバランスを上手く取って、収獲を楽しみましょう。
3.植え付け
ショウガは種ショウガから栽培します。
まず、種ショウガを切り分けます。目安は1つにつき芽が2~3個つくようにします。
次に土づくりをした畝に、30cmの間隔で種ショウガを置きます。このとき、芽が上を向くように注意しましょう。
そして、3~5cm土をかぶせ、たっぷりと水をやりましょう。
※ショウガの芽だし※
ショウガは芽が出るまでに、およそ1ヶ月と大変時間がかかります。そのため、植えつける前に先に芽を出す方法もあります。芽だしをすることで発芽不良の防止になります。
苗床やプランター、発泡スチロールの容器などに浅めに植えます。気温が25℃~となっているときに芽が出やすいので、ビニールトンネルやマルチで保温してやると、より効果的です。芽が出たら、畑に植え付けます。
まず、種ショウガを切り分けます。目安は1つにつき芽が2~3個つくようにします。
次に土づくりをした畝に、30cmの間隔で種ショウガを置きます。このとき、芽が上を向くように注意しましょう。
そして、3~5cm土をかぶせ、たっぷりと水をやりましょう。
※ショウガの芽だし※
ショウガは芽が出るまでに、およそ1ヶ月と大変時間がかかります。そのため、植えつける前に先に芽を出す方法もあります。芽だしをすることで発芽不良の防止になります。
苗床やプランター、発泡スチロールの容器などに浅めに植えます。気温が25℃~となっているときに芽が出やすいので、ビニールトンネルやマルチで保温してやると、より効果的です。芽が出たら、畑に植え付けます。
4.追肥・敷きワラ
植え付けの1ヶ月半後に追肥を行いましょう。
まずは雑草を取り除きます。この頃になると、芽が出てくると思います。ショウガの芽は折れやすいので、間違って芽を傷つけないように注意しましょう。
除草後、化成肥料をおよそ30g/㎡、株の周りにパラパラと撒いて追肥します。その後、土が見えなくなるまでワラを敷きましょう。ワラがない場合は敷き草で代用しましょう。
※敷き草とは・・・刈り取った草を敷き詰めること
まずは雑草を取り除きます。この頃になると、芽が出てくると思います。ショウガの芽は折れやすいので、間違って芽を傷つけないように注意しましょう。
除草後、化成肥料をおよそ30g/㎡、株の周りにパラパラと撒いて追肥します。その後、土が見えなくなるまでワラを敷きましょう。ワラがない場合は敷き草で代用しましょう。
※敷き草とは・・・刈り取った草を敷き詰めること
5.筆ショウガの収穫
植え付けからおよそ2ヶ月たつと、葉が5~6枚にまで成長します。
ここまで生長すると、筆ショウガとして収穫することができます。
ここまで生長すると、筆ショウガとして収穫することができます。
6.葉ショウガの収穫
植え付けから3ヶ月後には、葉が7~8枚にまで生長します。
葉の数がこのくらいになると葉ショウガとして収穫できます。手で引っこ抜きましょう。
葉の数がこのくらいになると葉ショウガとして収穫できます。手で引っこ抜きましょう。
7.追肥・土寄せ
葉ショウガの収穫時期とあわせて、追肥を行いましょう。
ワラの下に化成肥料を30g/㎡追肥します。株の周りにパラパラと撒くようにします。追肥後、鍬などを使って株元へ軽く土寄せします。
ワラの下に化成肥料を30g/㎡追肥します。株の周りにパラパラと撒くようにします。追肥後、鍬などを使って株元へ軽く土寄せします。
8.根ショウガの収穫
10月下旬~11月上旬ごろになると、徐々に葉が黄色がかってきます。ようやく根ショウガとして収穫することが出来ます。
まず株元から10cmくらいのところにスコップを入れて抜きやすくします。株を両手で持って持って引っこ抜きましょう。
まず株元から10cmくらいのところにスコップを入れて抜きやすくします。株を両手で持って持って引っこ抜きましょう。
9.保存方法
筆ショウガと葉ショウガは茎を5~6cm残して切り、洗って水気をとってポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に保存します。さっと湯通しして甘酢漬けにすれば冷蔵庫で半年ほど保存することが出来ます。
根ショウガは洗って土を落としてやり、乾燥させた後に網などにいれて冷暗所で保存しましょう。
根ショウガは洗って土を落としてやり、乾燥させた後に網などにいれて冷暗所で保存しましょう。
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