ヤーコンの育て方(標準栽培)
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ヤーコン栽培の難関は収穫?
南米のアンデス原産でキク科の多年生植物で、収穫時に取れる種芋(塊茎)を利用して翌年にもう一度栽培することが出来ます。
ヤーコンはオリゴ糖の一種であるフラクトオリゴ糖を豊富に含んでおり、 整腸作用や血糖値抑制作用などの健康効果を持った健康野菜として注目されています。 このフラクトオリゴ糖は芋(塊根)の部分だけでなく葉にもたっぷりと含まれています。 葉の部分にはフラクトオリゴ糖だけでなく、カルシウムやカリウム、 マグネシウムといったミネラルおよびカテキンが豊富に含まれており、 葉を煎じることで健康茶を作ることが出来ます。 一方芋の部分はフラクトオリゴ糖だけでなく食物繊維も豊富であり、 またカロリーも低いことからダイエット食品として注目されています。 収穫は芋を折ってしまわないように気を付けましょう。 -
栽培難易度:中
・日当たりが良い場所を好む
・生育適温は15~23℃と冷涼な気候を好み、25℃を超えると生育が遅くなる
・生育期間は半年ほどで、収穫まで時間がかかる
・虫や病気に強く、無農薬栽培が比較的容易に可能
・可食部の塊根とは別に塊茎ができ、その塊茎が種芋となる
・1株収穫量: 3~4kg程
・連作障害:あり 2~3年あける
※フラクトオリゴ糖とは※
フラクトオリゴ糖はオリゴ糖の一種で、スクロース(砂糖の主成分)が複数結合した糖分です。
フラクトオリゴ糖はビフィズス菌をはじめとする腸内の善玉菌を増やす効果があり、整腸作用が期待できます。
- 栽培の流れ
1.土づくり => 2.品種の選び方 => 3.植え付け => 4.追肥 => 5.収穫 => 6.保存
1.土づくり
日当たりの良い場所を選びます。
ヤーコンは弱酸性(pH5.0~6.0)の土壌を好みます。石灰を撒き、pHを調整しましょう。
植え付けの2週間前までにpH調整のための苦土石灰を、1週間前までに堆肥、 化成肥料を元肥として植えつける場所にいれておきましょう。
土壌改良材
・苦土石灰100g/㎡
・堆肥2kg/㎡
・化成肥料100g/㎡
まず、苦土石灰を散布してよく耕します。1週間後に畝幅を80cmとして、
その畝の中央に深さ20cmの溝を掘ってやり、そこに堆肥をまきます。
化成肥料をその上からパラパラとまき、その上に土をかぶせて鍬の背で平らに整えましょう。
畝の高さはおよそ10cmを目安とします。
株間は50cmにします。
そこで畝たては「株間(50㎝)×株数」で作りましょう。
ヤーコンは弱酸性(pH5.0~6.0)の土壌を好みます。石灰を撒き、pHを調整しましょう。
植え付けの2週間前までにpH調整のための苦土石灰を、1週間前までに堆肥、 化成肥料を元肥として植えつける場所にいれておきましょう。
土壌改良材
株間は50cmにします。
そこで畝たては「株間(50㎝)×株数」で作りましょう。
2.品種の選び方
ヤーコンは日本に導入されてから日が浅いため、品種の数が非常に少ないです。
国内で手に入れることの出来る品種はペルーからの導入品種2種類と日本国内で開発された品種3種類の
合計5種類というのが現状です。
【導入品種】
’ペルーA’と’ペルーB’が流通しています。
’ペルーA’は芋の部分が大きく、食用として用いられる一方、 ’ペルーB’は芋の部分が小さく加工用として用いられています。 そのため、園芸センターなどで目にするのは基本的に’ペルーA’のみとなります。
【国産品種】
農業試験場で開発されたサラダオカメ、サラダオトメ、アンデスの雪の3品種があります。
サラダオカメは1株当たりの収量が多く、 またポリフェノールやフラクトオリゴ糖も他の品種より多く含んでいます。
アンデスの雪は他の品種よりも裂根しづらく、きれいな芋ができやすいです。
アンデスの雪とサラダオトメは芋の色が白いのに対し、サラダオカメはオレンジ色になります。
【導入品種】
’ペルーA’と’ペルーB’が流通しています。
’ペルーA’は芋の部分が大きく、食用として用いられる一方、 ’ペルーB’は芋の部分が小さく加工用として用いられています。 そのため、園芸センターなどで目にするのは基本的に’ペルーA’のみとなります。
【国産品種】
農業試験場で開発されたサラダオカメ、サラダオトメ、アンデスの雪の3品種があります。
サラダオカメは1株当たりの収量が多く、 またポリフェノールやフラクトオリゴ糖も他の品種より多く含んでいます。
アンデスの雪は他の品種よりも裂根しづらく、きれいな芋ができやすいです。
アンデスの雪とサラダオトメは芋の色が白いのに対し、サラダオカメはオレンジ色になります。
3.植え付け
4月下旬~5月中旬に行います。
株間を50cmとし、移植ゴテなどを使って苗を植えるための穴を掘ります。掘った穴に水を注ぎ、水が引いたら苗を植えつけます。
その後株元を軽く手で押さえましょう。
株間を50cmとし、移植ゴテなどを使って苗を植えるための穴を掘ります。掘った穴に水を注ぎ、水が引いたら苗を植えつけます。
その後株元を軽く手で押さえましょう。
4.追肥
植え付けの2週間後に1回目の追肥をします。
株間に30g/㎡ほどの化成肥料をまきます。目安は株間1ヶ所につきゴルフボール1個分です。
化成肥料をまいた後は鍬などを使って土寄せします。
植え付けの6週間後(1回目の追肥の1ヵ月後)に2回目の追肥をします。
畝の側方(肩の部分)に化成肥料を30g/㎡追肥します。その後鍬などを使って株元へ軽く土寄せします。
これ以降は収穫まで月に1回畝の側方に追肥しましょう。
水やり
夏場は土が乾燥しやすくなります。ヤーコンは水が不足すると生育が鈍ります。 そこで、土の湿り具合をこまめに確認して水やりをしっかりと行いましょう。
株間に30g/㎡ほどの化成肥料をまきます。目安は株間1ヶ所につきゴルフボール1個分です。
化成肥料をまいた後は鍬などを使って土寄せします。
植え付けの6週間後(1回目の追肥の1ヵ月後)に2回目の追肥をします。
畝の側方(肩の部分)に化成肥料を30g/㎡追肥します。その後鍬などを使って株元へ軽く土寄せします。
これ以降は収穫まで月に1回畝の側方に追肥しましょう。
水やり
夏場は土が乾燥しやすくなります。ヤーコンは水が不足すると生育が鈍ります。 そこで、土の湿り具合をこまめに確認して水やりをしっかりと行いましょう。
5.収穫
植えつけから5~6ヶ月たつと収穫できるようになります。
収穫開始の時期は品種によっても多少変わりますが、10月下旬~11月中旬です。
注意すべき点として、ヤーコンの芋は土の気温が0℃近くなると腐ってしまうため、霜が降りる前に収穫を終えましょう。
まず、地上部を20cmほど残して鎌やはさみで茎の部分を刈ります。
次に株元から15cmくらい離した場所にスコップを深く入れます。そのままスコップを掘り起こして土ごと掘りあげます。
収穫開始の時期は品種によっても多少変わりますが、10月下旬~11月中旬です。
注意すべき点として、ヤーコンの芋は土の気温が0℃近くなると腐ってしまうため、霜が降りる前に収穫を終えましょう。
まず、地上部を20cmほど残して鎌やはさみで茎の部分を刈ります。
次に株元から15cmくらい離した場所にスコップを深く入れます。そのままスコップを掘り起こして土ごと掘りあげます。
6.保存
保存の最中に芋が乾燥してしまう可能性があるので、少し湿らして発砲スチロールの容器に入れて遮光し冷暗所で保管します。
また、芋の部分にはフラクトオリゴ糖がたっぷりと含まれていますが、 収穫後しばらく貯蔵しているとフラクトオリゴ糖が分解されてショ糖(砂糖)や果糖、 ブドウ糖になり甘みが増します。この分解は高温で早くなるため、 フラクトオリゴ糖をしっかりと摂取したい場合は低温で保存しましょう。
また、芋の部分にはフラクトオリゴ糖がたっぷりと含まれていますが、 収穫後しばらく貯蔵しているとフラクトオリゴ糖が分解されてショ糖(砂糖)や果糖、 ブドウ糖になり甘みが増します。この分解は高温で早くなるため、 フラクトオリゴ糖をしっかりと摂取したい場合は低温で保存しましょう。
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