食痕があったんで、何かが葉を食べているのはわかっていたんだけど、まさかこいつだったとは…
知る人は知る、ニャッキ!のモデルになったマイマイガちゃんです。
まさか本物をお目にかかるとは夢にも思っていなかったわ。
山の近くだから、いるんだろーなーくらいで。本物は今回初見です。(幼虫が。)
生息分布は温度があればどこにでも発生するいわば雑種にちかいガの一種。
調べた結果、もともとどこにでもいる普通の我。どこにでもいる。
オスは黒や茶色、メスは白。
色で見分けられない蛾の場合は、オスの触覚で見分けることが可能。
オスは触覚がクシ状なんで見分けやすい。
成虫は口がないのですぐに死んでしまうけど、一度交尾してしまえば一匹のメスから2~300の単位で卵を産み付る、これは虫の中では常識。
これがまた孵化し、子が子を産めば大量発生、という形にならざるを得ないわけなんで。
周期としては昨年に産み付けられた卵が春に孵化。
蜘蛛の子供達と同じように糸を吐き出し、強い春風に乗って広く散らばる。(正式名称はバルーニング、というそうです。)
これのおかげでどんどん生息範囲は広がる。
食べるものに好き嫌いはなく、当然そこらへんにある桜とかもばりばり食べます。ホントやめて。
ベランダ栽培や畑ををやっている人にとっては夜盗虫やアブラムシ、ハモグリバエ並にポピュラーじゃないかなと思ってる。
無論、人間にとって美味しいものは幼虫にとっても美味しいもんなんですからね。常に狙われてます。
俗に言う害虫なのですが、こいつらは別格で、俗称が「森林害虫」といいます。
なんでも食ってしまい、樹木が丸裸にされるから。
最悪枯死します、恐ろしい。
針葉樹もお手の物。
幼虫の間は薬剤が聞きますが、大きくなってくると耐性を持ち、なかなか薬が効かなくなるもよう。
成虫はまた別の薬剤を用いて忌避するか退治するしかないらしい…。
薬剤だと人体の影響が怖いのでもっぱら割り箸などで捕殺か、バケツの中で溺死させるのが一般的。
溺死させたら、土の中へ。地球にも優しい。
実質、日本でも大量発生中らしい。
地域にもよるのかもしれないけど。
住んでるところが山のそばだけど、主要道路がかなり多くトラックがバンバン走ってるから、どっかに散らばってるだけなのかもしれない。
ちなみに毛虫らしく毛もガッツリ生えているんで、素手では触らないように。
皮膚が弱い人はかぶれるそうです。間違えて触ってしまったら、水で洗い流すか、セロファンテープなどで体毛を剥がすといいそうです。
もし刺されてしまったら、早めにお医者さんへ。
とりあえずまあ。大きくなればその分ガッツリ葉は食われるもんですから、早々に捕殺。蟻の餌に変わったよ。
早めに見つかって良かった。
今回見つけたのは多分二齡、と言われるいわば一回脱皮したあとの幼虫だとおもう。
最初は本当に真っ黒な毛虫。これが一齡。生まれたばかり。実際にかぶれや痒みを起こす針はこの一齡だけらしいが肌が弱いor粘膜が敏感な人はどの幼虫でも注意。
次に脱皮をして、明確に色が見える(二対の瘤が青、それ以降がオレンジ)のが二齡。
ここから徐々に体は大きくなり、色も明確になっていく。
あいかわらず体を覆う毛はすごい。
終齢幼虫(誤解の脱皮の後)にもなると5センチから6センチにもなるそう。
悲鳴あげるにはいい感じの大きさ。
まあ会わないに越したことはないです。
う、寒気が。
マイマイガの対策になってしまった。
あ、でもいいこともあったよ!
花が出てます!
まさか一年目からありつけるとは思ってなかったのでちょっと、というかかなり嬉しい!
どんな花が咲くのかなー。
花芽出てる!