あなたはは星飛馬を知っていますか？彼は何度となくどん底から這い上がり栄光を勝ち取ってきました。敗北が彼を突き落とし、どん底に突き落とされる度にそのどん底で必殺技を編み出していったのです。そう、敗北こそが必殺技を生み出していたのです。
ハオルチアにはサボテンの接ぎ木に相当する促成栽培法がありません。でもそれは「今はまだ開発されていない」だけじゃないかって思ってるんです。2年前、その技を開発すべく私の挑戦は始まりました。万象の太根に実生苗を接ごうとしたのです。そうする事で実生苗の成長を速める事が出来るはず・・・。しかし幾多のヒーロー達が味わった敗北の味を私もかみしめる事になったのです。
あれから2年。敗北というどん底から這い上がるべく新たなる必殺技、「普通の接ぎ木」を開発すべく立ち上がったのです。2年前の失敗の原因はわかっています。サボテンと同じように茎の部分を切って太根に圧をかけてくっつけようとしたのですがそもそも茎と根という構造の違う部分を接ごうとした事に無理があったのです。なので今回は根同士をアデニウムでやったように「普通の接ぎ木」方式で挑戦したのです。
太根に切れ目を入れて実生苗の根を斜めに切って挟み込む・・・たったこれだけの事をやれば良い・・・実生苗の根を斜めに切る？・・・ありゃ？根っこごと取れちゃった・・・。こんなちっちゃな根を斜めに切るって？うーん・・。無理やりやっては見たけどどう考えても失敗です。
しかし、飛馬は失敗のどん底でも目の奥には炎をともしていました。・・・私も彼の様に・・・。

太根と実生苗

接ぎ木後

2年前の挑戦