この花のどこが素晴らしいのかって？素晴らしいじゃないですか。白を基調にストライプが入ってめしべとおしべのコントラストも最高・・・っと、今回はそこだけを見てほしいんじゃないんです。皆さんは、このサボの棘、どう思いますか？なんだか貧弱、というよりまったく防御の役割果たしてなさそう・・・。いやいや、そんなことはないんです。緑の球体にこの枯草のような棘、この組み合わせが枯草と緑の草が入り混じった中ではサボテンの本体を隠してしまうのです。そう、擬態になっているのです。写真2枚目には右側にペディオカクタスの月の童子と飛鳥が写っていますが、これらのサボテンを花が咲いていない時期に自生地で見つけることはまず無理です。3枚目の写真には左手前にも昇雲流が写っていますが、花をつけている方しか目立ちません。サボテンの棘は痛いだけではなく、いろいろな戦略を持っているのです。

2013年4月

2014年4月

2014年4月