美しい・・・
そう言ってもらいたい人っていっぱいいるでしょうね。でも、そもそも「美しい」と感じるのってどういう意味があるんでしょう。人間の行動や性格ってのは結構説明できる事が多いんです。まあ、人間も普通の動物ですから当然と言えば当然。でも「感情」の部分はなかなかややこしい。基本的に感情っていうのは「本能」から自我への要求って私は思ってます。好きな事、いやな事、こうしたい、あれやりたい・・そう言った「感情」は遺伝子が組み込んだ行動を左右する仕組みだと思うんです。でもね、絶景を見て感動したりするのってどういう意味があるの？暗闇迫る夕日を見て「美しい・・・」ってのはほとんど生きるための意味なんて無いように思えるんですよ。
さて・・と。マミラリア　ペレズ・デ・ラロサエに花が咲き始めました。白い側棘に茶褐色の鍵刺し。こいつの場合それだけで十分っていう気もします。でも毎年律儀に花咲かせる。こいつの花の場合は「美しい」でいいんでしょうか。白棘に溶け込むような白にちょっとピンクって色合い。そこにほんのり黄色な雄しべ・・・目立った色合い使う訳じゃない。奇抜な形した花でもない。ほんのり・・・って言葉が似合いそうな淡い花。でもね、これがこいつの姿なんです。別に誰かに「美しい」なんて言ってもらわなくていい。誰かのために花咲かせてるわけじゃないんだから。人間なんかに分かってもらう必要ないんだから。だけどなぁ、それでもやっぱり「きれい・・」って言ってもらいたいんじゃないかと思うんです。だってわざわざ花咲かせてるんですよ。・・そうか、自分に意味があるんじゃなくて相手の要求かもしれませんね。「私ってきれい？」そう言われ続けて一応「きれいだよ・・」って言い続けた。だからみんなが美しいと思う物を美しいと言うようになって実際に感じるようにもなった・・・ちょっと無理があるか。
どうでも良いけどこの淡い花、コイツには合ってるように思います。花の時期も長くて1ヶ月近く次々に咲かせる。花の少ない今の時期を飾ってくれる貴重な一鉢です。

私ってきれい？

どうなの？

希望丸も咲いてますよ