さて、諸君は利益の元になっているのは何かを分かってるかい？利益を出す事で貯蓄が出来る。労働をして給与を得るのは君にとっての利益を出す事ではある。でもな、同時にあんたを雇用してる先があんたの給与の分だけ資金を吐き出してる。日本じゃあなぁ、一流と言われる経済新聞も経済学者も国営放送も「日本の貯蓄率が高いのは日本人が勤勉で浪費をしない人達だから」なんてこと言ってるけどなぁ、ありゃウソだ。いや、ウソと言うより奴らは経済を知らないんだな、基本的に。誰かの貯蓄は誰かの借金なんだよ。貯蓄ってーのは要するに利益の事だ。だから誰かが利益出そうと思ったら誰かが借金しなきゃなんねぇ。普通で考えりゃ借金が先で利益は後。誰かが貯蓄しようと思ったって金が無けりゃどうにもならねぇ。でも借金はやろうと思えばできるからな。誰かが借金すれば誰かの元に金が残る。貯蓄率が高いって事はイコール借金をする奴が多いって事なんだよ。まあ、社会が発展段階なら企業やら公共インフラやらに「投資」って呼ばれる借金が必要だからそれで賄える。だけど社会が成熟した先は？世界で見たって一緒だぜ。どこかの国が黒字になればどこかの国が赤字になる。あたりまえだよなぁ。数年前までは新興国に「投資」がどっと入ってた。投資が入るっていう事はその国の連中が借金してたって事だ。その前はアメリカが「双子の赤字」なんて呼ばれながら赤字垂れ流し、つまりは資金の供給をやってた。だけど現在は？現在は先進国の中央銀行が「金融緩和」っていう名のもとに資金を供給してる。って事は奴ら、借金しまくってるって事と同じなんだ。しかも奴らの場合は今いる誰かから借りるんじゃない。「未来」の国民から借りた資金をばらまいてる。知ってるか？2009年のリーマンショック以降で世界の中央銀行がばらまいた「金」、総額だと第二次世界大戦で使った金額より多いんだぜ。生きるか死ぬかっていう「戦争の勝ち負け」の為に使った金額より平時の今、不況対策としてばら撒いてる金額の方が多いんだ。これが異常でなくてなに？
まあ良い。残念ながらラケナリアの「赤」に蕾が出てきはじめてる。世界の経済が壊れるのが先かコイツの「赤」が点灯するのが先か・・・どっちにしても「そのうち」って事に変わりはねーけどな。

ラケナリアの「赤」

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