「サボ」のある風景 終了 成功 読者になる
サボテン-品種不明 | 栽培地域 : 大阪府 大阪市鶴見区 天候 | 栽培方針 : 標準栽培 | 読者 : 1人 |
栽培環境 : 里山 | 栽培面積 : 0.1㎡ | 種から | 9999株 |
作業日 : 2015-08-22 | 2015-01-01~233日目 | 31.7℃ 25.9℃ 湿度:68% 積算温度:3953.2 ℃ |
第十六話 永遠の時間って何分くらいなんでしょうか
写真じゃわかんねーんだよなぁ・・
そんな事を言いながら眺める。あの熱風、あの風の音、あの空の色・・・。大地を踏むじゃりじゃりと言う音を聞きながらめまいを起こしそうな熱風にあおられる。アリゾナ ツーソンの夏。カーネギア属 武輪柱の林立する丘を前にその絶景に時間が止まる。あの時のあの時間。一瞬のようで永遠に続く「時間」。
彼らには時間ってどういう物なのでしょう。彼ら、武輪柱は最初は枝分かれもせずに一本の棒の様に育ちます。最初の枝分かれは6メーターほどに育ってから。発芽からだいたい100年位です。その後も成長を続けて15メーターくらいまで育つ。多分彼らの一生は300年を超すんだろうと思います。たった数分並ぶのもイヤ。信号が赤で止まるのもイヤな私にとって彼らの「時間」は気が遠くなるほどの永遠に思えるんです。
そもそも幼稚園にはいってから数十年。いっつも「時間」に縛られてきました。ちょっと遅れたら「遅刻!」て言われるんです。そんな細かい事、どうでもいいのに。人間は「何をするか。何が出来たか」が問題のはず。「時間」に数分遅れる事なんて関係ない。いや、俺の時間を・・一日の大半をたかが「仕事」なんていう物が占拠してるのが許せない・・・戯言ですね。私も飯食わなきゃ生きていけない。自分の分をわきまえて考えれば簡単な事。
それでもやっぱりなぁ。彼らをうらやましいと思うのっておかしいでしょうか。悠久の時間、ただそこに存在する。いや、「ただ」存在するんじゃない。彼らは「存在感」たっぷりの容姿で見る者に畏敬の念を抱かせる。彼らは多分「永遠の時間」を手にした存在なんです。その永遠の時間で彼らは何を考えているのでしょうか。
まあ、凡人の私には縁遠い事。日々のこまごました事をやっとこなしてその日暮らし。でもいつかは「永遠の時」を手に入れたいなぁ。
今回はここから写真をいただきました
http://cactuslovers.com/arizona-feature.htm
アリゾナ ツーソン近郊
コイツ等本当に「絵」になります
襲われる!・・って奴もいます