今日は赤玉土について。
園芸で馴染みのある赤玉土。
ホームセンターなどで一年中販売され、いつでも手に入る用土です。
関東地方の赤土で、肥料分を含まず、水持ち、水はけ、通気性が良く、他の用土や腐葉土などと混ぜ、植物の鉢栽培やプランター栽培などに広く使われます。
この赤玉土には欠点があります。
それは、リン酸を吸着して離さないという事です。
リン酸は花肥、実肥とも呼ばれ、リン酸が不足すると花の咲く数が少なかったり、花や実が大きくならなかったりと。
大菊の場合は窒素過多になり、葉っぱの色が濃くなり内側に捻れ曲がってしまいます。
蕾が固くなり花弁が開いてきません。
園芸書には赤玉土の欠点は書かれていませんが、菊を作るベテランの方は、赤玉土の代わりに池土を使うほど知られているようです。
そこで、赤玉土の欠点を補うにはどうすれば良いか?
私が勝手に師匠と仰ぐ菊作りの名人が、ハイポネックスの顆粒状の肥料を水に溶くと、下に溶けないものが残り、その上澄みだけを液肥として使うことにヒントを得て、水溶性の過リン酸石灰に着目。
過リン酸石灰を水に溶いて、その上澄みだけを使い、前もって赤玉土にリン酸を吸収させてしまおうと。
私も赤玉土を改良するようになってからは、窒素過多の症状がなくなり、大きな花が咲くようになりました。
赤玉土を使っておられる方は、是非お試しあれ。
赤玉土10キログラムに対して、
過リン酸石灰3キログラムを7リットルの水で溶く。
水が澄んできたら、その上澄みのリン酸水を掛け、赤玉土が乾いたらもう一度掛ける。
この二度掛けで充分です。
〈訂正〉
赤玉土10キログラムと記載しましたが、15キログラムでした。
ぽたさん 2017-05-27 03:43:39
へぇ〜(`・ω・´)!
じゃぁ、ある一定以上吸収させたらその後は普通に使えるってことですね!
源さん 2017-05-27 06:19:06
ぽたさん
コメント有難うございます。
はい。そうです。
赤玉土の重量に対して、2%のリン酸が吸着されるそうです。
ぽたさん 2017-05-27 07:48:00
すごい!めちゃ勉強になりました!
赤玉結構好きなんです。
じゃあ使うときは、思ったよりPを多く投入したり、追肥で補ったりとかも考えていけますもんね!
(๑•ω•́ฅ✧キラリ
いいこと聞いた♪
源さん 2017-05-27 08:24:15
そうですね。
花や果実野菜は、リン酸の多い肥料を使うといいです。
ぽたさん 2017-05-27 20:06:18
ぁりがとで〜す♪
(○・∀・)ノ 賢くなりました♪