トンネル de アキヒメ 栽培中 読者になる
章姫 | 栽培地域 : 茨城県 つくばみらい市 天候 | 栽培方針 : 有機栽培 | 読者 : 9人 |
栽培環境 : 庭 | 栽培面積 : 6.5㎡ | 苗から | 124株 |
作業日 : 2018-01-17 | 2017-07-16~185日目 | 10.5℃ 1.3℃ 湿度:91% 積算温度:2714.7 ℃ |
本当はビニールじゃなかったビニールトンネル
ウチではイチゴにトンネルを掛けて栽培している。トンネルの目的は中の温度を上げて生長を促すことと、低温障害防止のためだが、どのようなトンネルが目的に沿うのか。
ご存知の方も多いと思うが、ハウスやトンネルの被覆材はビニールとポリエチレン(ポリ)に大別される。ビニールは赤外線の透過率がポリに比べて小さく、保温効果に優れているため、ハウスの外張りに使われることが多く、文字通りビニールハウスとなっている。一方、トンネルではそこまで厳密に保温性を求めていない場合が多いのと、ポリは比較的安価であり、ビニールと違って燃やしてもダイオキシンを出さないので、被覆材としてポリが用いられることが多い。そのようなトンネルを、ビニールトンネルやビニトンと呼ぶのは適当でないかも知れない。
実際にビニールとポリではどの程度保温性に差があるのか。昔の実験結果の一つを見ると、トンネル内の平均温度と外気温との差は素材の厚さ0.1mmで、無滴ビニール5.8℃、有滴ビニール3.8℃、ポリ3.6℃で、ビニールとポリの素材の差は0.2℃と小さく、同じ素材でも無滴と有滴の差の方が2.0℃と大きい。これはトンネル内部の結露水が日射を弱めるためで、成長を促すための温度上昇が目的なら、ビニールとポリの違いより、表面に撥水性の加工をしているかどうかが重要になる。因みに、素材の厚さによる違いは、ビニール、ポリともに0.1mmと0.05mmとの差が平均気温で1.0℃未満であり、それほど重要な要素ではないようだ。
一方、最低気温のトンネル内外差は、無滴ビニール1.0℃、有滴ビニール0.7℃、ポリ0.4℃といずれも小さく、素材による差は少ない。トンネルだけで放射冷却による低温障害を防ぐのは、どの素材でも難しい。
掛けた直後は透明だったポリも・・・
暫くすると中が見えなくなるくらい結露する
hareotokoさん 2018-01-18 08:20:25
とても詳しい解説、
ありがとうございます。
非常に勉強になります。
kappaさん 2018-01-18 20:57:16
hareotokoさん
トンネル栽培を始めた頃、上手くいかないことが多く、自分なりに調べてみると、今から50年以上も前に実験が行われていてびっくりしました。
ウチの庭の温度も測定しているので、別の記事で紹介させて頂きます。