トンネル de アキヒメ 栽培中 読者になる
章姫 | 栽培地域 : 茨城県 つくばみらい市 天候 | 栽培方針 : 有機栽培 | 読者 : 9人 |
栽培環境 : 庭 | 栽培面積 : 6.5㎡ | 苗から | 124株 |
作業日 : 2018-01-31 | 2017-07-16~199日目 | 9.7℃ -4.6℃ 湿度:57% 積算温度:2727.6 ℃ |
トンネル+コモ掛けの効果
前々ページの続き。
トンネルは昼間の温度を上げるが、夜間の保温効果は無く、却ってトンネル内が外気温より低くなることもあるので、イチゴをトンネルのみで栽培すると低温障害で花がダメになる。
これを防ぐため、夜だけトンネルにコモを掛ける栽培法があった。コモを掛けるとトンネル内部からの放射冷却を抑えることができるので、温度の低下が緩やかになり、低温障害を回避できる。
昔の実験では、コモを掛けるとトンネル内の最低気温が平均で1~2℃上昇することが示されているが、コモは濡れると保温効果が無くなるので、濡れてもすぐ乾く被覆材が好ましいとされている。
ウチでは100均のアルミシートを使っており、どの程度の保温効果があるか、測定してみた。下には1月6日と1月7日の温度変化を示す。グラフの赤線と緑線がそれぞ第1畝、第2畝でどちらも夜間のみアルミシートを掛けている。前々回のページで示した外気温と、アルミシートを掛けていないトンネル内温度も併せて示している。
上のグラフは1月6日のもので、早朝には外気温が-3.4℃、コモなしトンネルが-1.2℃まで下がるのに対し、第1畝、第2畝の最低気温はそれぞれ3.1℃、2.2℃で、外気温より5℃以上高かった。
下のグラフは1月7日のもので、この日は風が強く、第1畝のアルミシートが夜の間に飛ばされ、温度が午後10時頃から急激に下がっている。第2畝は前日同様、最低気温は外気温より5℃以上高かった。この日の第1畝の温度変化や、第2畝の温度差を見ると、アルミシートの効果が分かりやすいと思う。
この方法は、朝晩コモを掛けたり外したりしなければならないので、今では殆ど用いられていないが、一応無加温のトンネルでも冬にイチゴを収穫することはできる。
1月5日から6日にかけての温度測定結果
1月6日から7日にかけての温度測定結果