ミニトマト(挿し芽、ピンキー) 栽培中 読者になる
ピンキー | 栽培地域 : 東京都 北区 天候 | 栽培方針 : 無農薬栽培 | 読者 : 0人 |
栽培環境 : 室内 | 栽培面積 : 0.1㎡ | 挿し木、接ぎ木等 | 1株 |
作業日 : 2018-06-24 | 2018-05-19~36日目 | 27℃ 18.4℃ 湿度:91% 積算温度:777.1 ℃ |
やはり闇が必要
葉は成長し、花も咲き、着果もした会社トマトですが、1週間経っても一向に実が肥大化しません。
いろいろと調べたところ、昼と夜の成長の違いに問題があるようです。
光によって光合成が行われ、栄養分が作られるので、光=昼が必要なことは間違いありません。光合成ができない場合は栄養不足になるため、光を受けて成長したものとは、まるで別の品種のように不思議な成長をしてしまいます。わざと暗くして育てるものとしては、もやしや、長ネギの軟白部分がわかりやすいでしょうか。地中の穴で育てる白ウド(東京都立川市の名産品の東京うど)とか、あえて暗闇で発芽させ、軟弱で柔らかな新芽を食べるチコリーなんかも暗闇野菜ですね。
では、暗闇が必要かどうか。まず、植物が「今なら種を作って子孫を残せるぜ!」と判断して、花を咲かせて実を作るためのタイミングを何で図るかというと、温度と日照時間のようです。トマトなど、自分の体を大きく丈夫にする「栄養成長」と、子孫を残すための「生殖成長」を同時進行する種族はおいといて、ホウレンソウやレタス、キャベツといった、栄養成長を終えて生殖成長に切り替える、いわゆる「とう立ち」する野菜については、温度だけでなく、日の長さで季節を判断します。春と秋に栽培できる品種が多いのは、春も秋も温度と日照時間が似ているからです。なのでスイッチがはいるんですね。
稲作では、夜に点灯する街灯の下の田んぼでは秋になっても花芽がつかないケースはあるようで、季節によって夜間消灯する運用をしているエリアは多くあるようです。
ではではトマトはどうなのか。24時間灯りのもとにある会社トマトは、問題なく花は咲きました。着果もしました。つまり、生殖成長のスイッチは入っています。にも関わらず大きくならないということは、花、実に栄養を回すよりも新たな光合成をすることに必死になりすぎてる状態かもしれません。
光合成では糖分が作られます。夜は、昼間に作った糖分と根から吸収した栄養素をもとに成長します。夜が来ないということは「昼間の成長モード」を延々とくりかえすわけで、本来夜のモードで行われる生理現象が発生しないということです。
稲の例では、夜間点灯の稲も花芽が付かない以外は葉や丈は他と変わらず伸びているそうですから、夜が来なくても、枯れたり、伸びなかったりということはなく、普通のサイクルで光が当たる個体とは生殖成長のみが異なるということのようです。でも、生殖成長できないということはその場所では次の世代を残せないということです。これは実の肥大化しないトマト→種を作れない、ということで大枠では同じことのようです。
ということで、会社トマトからは脇芽を取りました。これを水に指しましたので夜暗くなる区画に移動させて第二弾に挑戦しようかと思います。
全く肥大しない実
無理やりとぐろまかせてます
挿し芽