〜 高貴なる腐敗...「貴腐」 〜

腐熟という言葉もあるわね

★貴腐ワイン ＝ 貴腐ブドウから造られる甘口白ワイン
（実は、甘ったるくて苦手）

至高の甘口ワインの代表格が、もう一つ

★ice wine ＝ 冷凍ブドウから造られる極甘ワイン

★余談）
お酒でも凝縮する手法は、大きくふたつ
①加熱して、凝集・凝縮（蒸留技術）
②冷却して、抽出・濃縮（凍った水分は、分離しやすい特性あり、例：アイスボック）


しか〜し、
ところ変われば品わかる？


★世界三大貴腐ワイン
①フランスのソーテルヌ（Sauternes）
→single malt の熟成樽にも応用されてる

②ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ（Trockenbeerenauslese）
→ice wine発祥！という意味ならわかるけど、未知の世界

③ハンガリーのトカイ・アスー・エッセンシア（Tokaji Aszú Eszencia）
→未知の世界



〜 現在、後悔？可能な情報 〜

★ice wine
・1794年の冬、独フランコニアの農場にて、世界初のアイスワイン誕生
・それは、偶然の寒波がもたらした恩恵
その年は予想外の霜に襲われ、熟した葡萄が放置され、凍結、処分を待つのみ
・勿体無いと捨てずに、僅かなワインを造ったところ、とても甘みの強い、芳醇な香りのワインが出来上がったとか
・この奇跡的な偶然から生まれたのがアイスワイン
・一部の貴族が好んで愛飲「貴族のワイン」とも呼ばれたとか（高級品扱い）
・今やオーストリアでも生産
・安定したアイスワイン製造可能な土地を求め、ドイツのワイナリーがカナダに移住
・カナダのオンタリオ州のナイアガラ・オン・ザ・レイクで、アイスワインの生産が始まったとか

・アイスワインが最高級ワインと言われる理由
①コスト高（凍った葡萄果汁は、8分の1程度！通常の約8倍の葡萄が必要）
②高リスク（樹に房をつけたまま凍らせるため、鳥害等に遭いやすい）
③過酷な重労働（凍っている間に摘み取り搾汁、作業は極寒の早朝に全て手作業）

・アイスワインという名称は、ドイツ、オーストリア、カナダ産のものに限り許された名称
・ice wineには、赤も存在する（カナダ／カベルネ種）


★Raisan dore au Sauternes
・貴腐ワインチョコ　”レザン・ドレ・オ・ソーテルヌ”　
・干しブドウを最高級の甘口ワイン「ソーテルヌ」に浸し、カカオ分70％の純チョコレート「トロピリア」でコーティング
・ARTISANAL（職人芸）をモットーにコツコツと美味しい物を作り出すことに専心してきたフランス南西地方のコンフィズリー「ヴェルディエ社」がつくる、ジュエリーのようなチョコ
・一粒噛むと、ブドウと貴腐ワインの甘い香りがふわっと、味がじゅわっと広がります！
・ワインの甘味とブドウの酸味、チョコレートの苦味が絶妙な味！
特にワインと一緒に食べると、当然ながら抜群のマリアージュ！

コレって、レーズン？って思うくらい...

トロピカルな南国fruitを思わせる...ソーテルヌワイン

これはおまけ...single beansのテイスティングセット？