アラタはその後も開花を続け、今秋も１０輪以上咲きました。この間、いろいろと授粉を試みましたが、結局、前回掲載のもの以外は着果しませんでした。その果実は、今のところ順調に成長し、長さ８ｃｍ程度、直径６ｃｍ程度になっています（写真１）。

　アラタは１０号鉢以上の大鉢にしないと開花しにくいという話がありますが、この株は２０１９年７月に挿し木苗で入手して４号鉢に植え付け、２０２０年１月に６号鉢で２輪咲き、同年１０月には８号鉢で１０輪以上、２０２１年９月に、やはり８号鉢で１０輪以上咲きました。たまたまかも知れませんが、開花はそんなに難しくないのかも知れません。ただ、やはり春に咲いてくれないと、着果しても果実の収穫は難しそうです。今秋は９月末でも結構気温が高いので、なんとか収穫できないかなと期待しています。

　ところでいろいろ授粉を試している中に、アラタの花粉を同日に咲いたトケイソウの赤花系交配種、レディ・マーガレットに授粉させたものがありました。これがなんと着果していました（写真２）。今のところ直径３．５ｃｍ程度ですが、レディ・マーガレットの親はコクシネアとインカルナータで、どちらも果実は食べられるとの事。まぁ本当にアラタの花粉で着果したのかどうかは分かりませんが、これから大きくなってくれるのか、食べられるものが出来るのか、種は出来るのか、もし種があって撒いてもし発芽したら、どんな花になるのか等、色々楽しめたらなぁと思っています。




　

アラタの果実

レディ・マーガレットの果実