最初に永田農法と道法スタイルの類似点と相違点について。
両者に共通するのは土に小石が入っている方が望ましいという点。そしてこれがこれらの栽培法に取り組む際のハードルを上げている。貸し農園で大量の小石を契約した畑に入れるなんて事は、まずできない。
どちらの農法も堆肥は使わないため、土がフカフカの団粒構造にならず、根に酸素を供給できないので、小石を入れる事で代替しているのではないかと推測している。
堆肥や肥料などの余分な栄養を土に持ち込まないという考えが根底にあるようだけど、堆肥に栄養分はそれほど含まれていないので、小石の代わりに堆肥を使うのが現実的な選択肢ではないか。
定植時に根についた土を洗い流し、根もカットして細かい根の発根を促す永田農法。道法スタイルでは苗よりも種からの栽培を推奨している。どちらも根をしっかり育て、栄養の吸収を促すという点では共通しているように思う。
両者の相違点はまず施肥の有無。液体肥料とケイ酸カルシウムを用いる永田農法と無肥料の道法スタイル。道法スタイルでは葉を垂直に縛りあげる事で植物ホルモンの分泌を促し、無肥料でも大きく美味しい野菜ができるとされている。
昨年ブロッコリーで行った実験では、無肥料でも慣行栽培と変わらない大きさの頭頂蕾を収穫できた。味の比較についてはサンプルが少なかった為何とも言えないけど。
永田農法で育てた野菜は、確かに美味しい気がする。
ケイカルを用いる永田農法は土の酸度調節を意識しているけど、道法スタイルでは土の酸度調節については説明がなく、重視されていないように思える。
永田農法は、露地栽培よりハウスやプランターの方が合っているように思う。プランターであれば日向土の軽石100%も簡単に実現できるし、軒下に置いておけば雨などによる水分のコントロールも容易。ただし乾燥しやすいのでよく観察していないと野菜を枯らしてしまう。
道法スタイルは葉をひもで縛って立てるため、生長に応じてひもの位置をずらしたりそれなりに手間がかかる。
両者ともに野菜と向き合う時間のあまり無い人には向いていない気がする。
実はやっていて一番楽しいのは、元肥も追肥もたっぷり施す慣行農法だったりする。
不耕起栽培については知識がないので、勉強していこう。
どの農法がいいかではなく、合わせ技で行こうと思う。
今年は3つの畝を慣行農法、無肥料農法、不耕起栽培用に分け、数年かけて土作りしてみたい。
根切り、垂直栽培、コンパニオンプランツの混植、ケイカルと液肥、などなど。
垂直栽培ではナスを貸し農園で、トマトをプランターでやってみる。メークイーンやイチゴのの垂直栽培もやってみたい。
現在植えているタマネギとこれから植えるグリーンピースを収穫する頃には夏野菜の定植シーズンが終わっている。キュウリとトウモロコシはリベンジしたい。真夏には日光で土壌殺菌を行いたい。
秋冬は大根と人参、キャベツとブロッコリーに加え、晩秋から白菜をリベンジしたい。そうそう、昨年は下仁田ネギだったけど、軟白部がもっと長い白ネギも育ててみたい。