「有機農法 納豆菌」などで出てくるリンクや書籍。
あれ、まずいな。医療系キュレーションサイトで問題になったことの、農業版やわ。
農学の先生が見たら、どう思うんやろかwwww
そもそもの間違いの始まりが、「知っている微生物=食品用発酵微生物」であって、「食べて安全な微生物=農業にも有効」と言う発想なんちゃうか?
脊髄反射でやるのは個人の自由だし止めないけど、まぁ、結果はwwww
全体を通して読んでみると、おおかた間違っていて、一部正しい。
この一部正しいのが問題で、間違いを正しいと錯覚させる。
そして、まちがった結論が導き出されてる。
長文になるから1つだけ例をあげるけど、「納豆菌はセルラーゼを作るから木質分解をはじめ、有機物の堆肥化に有効」とか良く書かれてる。
このうち正解は、納豆菌は「木質を分解するセルラーゼを作る」「堆肥化に必要なタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)やデンプン分解酵素(アミラーゼ)をつくる」辺りは、正解。
でもこれらを総合して導かれた結論、「堆肥化に有効」が間違い、っつーか、飛躍しすぎてる。
※セルラーゼについては納豆菌が作るかは知らないけど、その親の枯草菌は作るヤツが居るので、多分作るんだと思う。
理屈を知らない人でも、「えっ、堆肥化に有効なら、納豆は液体になるンじゃない??」と、結論がおかしいことにすぐに気がつくはず。
微生物はとてもカシコイ生き物で、人間みたいにムダなことは一切しない。つねに楽な方に動いて、体に負担をかけない。
たとえば、カタボライトリプレッションという遺伝子発現を制御する仕組みがあって、栄養になる単糖が沢山あるとき、アミラーゼやセルラーゼなどの多糖分解酵素は作らない。
多糖は分解が難しい「保存食」みたいなものだし、ほっといても食べられる生き物が少ない。
単糖が枯渇したら、レーダーみたいに多糖分解酵素を放出し、生成した糖類から最適な酵素を選択して大量生産、菌体外へ放出する。
わかりやすくいうと、満腹状態でまわりに食べ物が周りにいっぱいあるのに、汗かきながら必死に料理を作りつづけるヒトはいないでしょ。料理人さんはべつとして。
おなかがすいたら冷凍庫を物色して、見つけた魚を解凍して、腐る前に調理して食べちゃうよね。
これを遺伝子レベルでやる=カタボライトリプレッション。
逆に、大量に存在する、すぐに腐る食べ物を「自分だけが食べられる保存食」に料理したのが、納豆の粘り(たぶんね)。いつか来る飢餓の日に備えて準備してるんですよ。エライね〜。
まぁ、命をつなぐ為だけに生きてる生物だから、当然だけどw
納豆の原料は大豆で、大豆の主成分はタンパク質と糖と不溶性多糖(食物繊維、セルロースとか)。
納豆菌は、「枯草菌(代表的なのはBacillus subtilis。バシラス属、バチルス属と呼ぶ)」の中で、大豆で良く繁殖して糸を引くを枯草菌を、「納豆菌 Bacillus subtilis natto」と「日本だけ」が「特別に」命名してるwww
納豆菌に求められる性能は大豆タンパク質を分解してアミノ酸を作る「プロテアーゼ」を作るのが得意なヤツラなので、納豆菌を選ぶ段階で多糖の分解性は検討されていない。
選ばれた納豆菌がアミラーゼやセルラーゼを作るのが不得手でも、大豆由来の遊離糖があるから問題なく生育できるし、性質的に求められていない。
こういう生い立ちの納豆菌を、糠や糠に木の葉を混ぜたものに植え付けても、糠に含まれる糖質とタンパク質を食べてねばねばを作るだけで、堆肥化には効果が薄いと考えられる。
しかも好気性なので、表面しか生えないですしw
酸素のない最下部は、酪酸(チーズの腐ったニオイ)や硫化水素、セメダイン臭(酢酸エチル)といった、カオスな香りがしそうw
こういった微生物の生命の仕組みを知らないから、「納豆菌は酵素類をたくさん作る→堆肥化に有効」って短絡的に紹介するんだろうな。
いや、知ってても紹介しないんだろうか。。。。
学生の頃の勉強が役に立ってるよ、センセイ!!!! 歴代最低成績の教え子でも、ココまではわかりますよ!
ただ、納豆菌の死骸を別の菌が食べて栄養にする効果はあると思われる。土壌にはもっと多様な菌類が大量にいるんだけどね。。。
その別の菌が木質分解酵素を大量生産する可能性は、ある。
また、タンパク質はアミノ酸に分解されてさらにアンモニアになるので、肥料的な効果があることはあるかも知れない。
しかしながら、腐葉土やその辺で拾ってきた土を混ぜた方がよっぽど効果的。
ただし、土で生きてきた微生物を混ぜたところで、糠で繁殖できるかは別問題。
土にいた、糠で繁殖できる微生物が増殖する、という結果になるだけ。
増殖した微生物が堆肥化に有効かどうかはその先の問題で、運次第ww
まぁ、全体を通して発酵食品に使われる微生物「酵母、コウジカビ、乳酸菌、納豆菌」に加えて、「放線菌、糸状菌(コウジカビの親戚みたいなもん)、担子菌(キノコ)」が追加された程度。
もっかいいうけど、食べて安全な微生物が農業で有効とは言えない。
専門的な微生物資材屋さんが「トリコデルマ」などを利用してるよね。
そこが専門家さんと有機農法系のヒトの違いかな。
有機農法って、どのセンセイについて勉強するかで、飛躍的に発展させられるか、徒労に終わるか、明確に差が出そうだなwww
にょりさん 2017-03-07 22:49:59
結局のところ育苗床つくるのは
米ぬかと腐葉土と水?
でいいの?
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-07 22:53:41
育苗床?
温床のこと?
むずかしいんちゃうかな。
タンパク系をふやせばいけるかもだけど・・・
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-07 22:56:40
窒素源を目一杯増やせばいけるんちゃう?
まぁ、放線菌やろうけど。この分野はよくしらないw
にょりさん 2017-03-07 22:58:49
私もやらないけどさ、
昨日の方のノートが育苗床作っていたみたいだったから
にょりさん 2017-03-07 22:59:12
あ、温床
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-07 23:03:02
家畜の糞尿堆肥って、スッゴイ撹拌するん。
80度近くまであがって、湯気でまくり。
主に放線菌やと思うけど、くわしくは調べてみないと。
納豆菌でもよく撹拌しないと温度は出ないよ。
50度くらいまではあげられるかもしれんけど、納豆菌の場合はクオラムセンシングとかあって、どの段階で温度が上がるか知らないw
うんちの入り口はめっちゃ臭いけど、堆肥として出てくる出口は無臭でさらさらの良質な土になってるよ!
TK-Oneさん 2017-03-08 07:21:53
牛の胃袋にはセルロースを分解する微生物が住んでるって聞いた事ある様な・・・そいつを使ってるって事?
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-08 07:32:31
ルーメンって、第一〜第三胃はバイオリアクターなんな。
第四胃以降は、人間と同じ仕組みやった気がする。第四胃=人間の胃袋。
確か第一胃は、風呂桶くらいの容量があったと記憶してるw
主に1胃の胃袋の中に先輩のいう通りセルロース分解菌を培養してて、できた糖や微生物の死骸を第四胃以降で利用してる。
ルーメン細菌は嫌気性が強いので、堆肥作りの際には多分働いてないよ!
放線菌は胞子を作るので、消化管を生き残った胞子が空気に触れて発芽して、分解するんちゃうかな。
全長50mくらいのベルトコンベアを1週間くらいかけて移動していくんやけど、その間、特に入り口付近はめっちゃ撹拌されてたw
TK-Oneさん 2017-03-08 07:55:03
好気性菌が十分に発達してれば普通はあんまり匂いってしないんだよね。特定の物質作る奴もいればそれを分解する奴も出て来るんで。
セルロースの分解を効率よくできるようになれば森が全部食えるようになるな。
にょりさん 2017-03-08 08:45:42
森の中で落ち葉がいっぱいのところに
生き物がウンチして、死体とかになって
温度上がってる場所とかあるんだろうなぁ
にょりさん 2017-03-08 13:25:20
お尻の形のキュウリ可愛いね(*´ω`*)
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-08 21:22:13
セルロースの分解がうまく言ってるから、いまの森が形成されてるんちゃうかな。
これ以上速度が上がると、森が枯れるかもw
森の温度だけど、確かに高いところがあるかもしれないね。
ただ真冬だと、保温する素材がないので、外気で冷却されてだめかも。
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-08 21:22:30
♡
にょりさん 2017-03-08 21:31:02
私、6月のブナ林(まだ、残雪ある山)に行くと、木の周りだけ雪が溶けてるから
木って暖かいのかなって思ってるの。
どうなんだろ。
ミリミリって音がするんだよね。
木の枝が雪を割って上がろうとする音。カッコいい。
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-08 21:53:34
>木の周りだけ雪が溶けてる
おれは、茶色黒い幹が太陽熱で暖められるから、その熱で気の周りだけ雪解けが早い、って理解してたw
TK-Oneさん 2017-03-08 21:55:59
セルロースの分解が巧く行ってる熱帯雨林では表土が数センチ、落ち葉も動物のうんちもすぐになくなるって話です。それでも森は形成されてる。
森の中の落ち葉の下はあったかいらしいですよ。小動物や昆虫はそこで越冬しますしね。
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-08 21:56:40
乳酸発酵米ぬかエキスもかけるわw
菜●ナビまとめさいとで紹介してるやつの中身も解説できるわ・・・
まぁ、いいことはかけないけどなwwww
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-08 22:03:25
>熱帯雨林では表土が数センチ
おおお、そうなんや。分解が進むんか。
にょりさん 2017-03-08 22:32:37
森って素晴らしい~~わんだほー(〃ω〃)
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-08 22:42:06
未知の病気とかありそうやわ・・・
にょりさん 2017-03-08 22:44:03
╰( º∀º )╯‼
TK-Oneさん 2017-03-12 00:21:42
ふと思ったんだが、特定の菌が増えている状態といろんな雑菌がバランスしている状態っていうのは違いがあるんじゃないのか?例えば物が腐る時には偏った栄養素の為に菌のバランスが崩れて気色悪い状態になるんじゃないか。田んぼの泥とか波打ち際の砂なんかは雑菌だらけだけどバランスしてる。だから変なにおいなんかも出ない。糞尿堆肥の製造途中と堆肥として製造した後で匂いが違うのはそういう事なんじゃない?水虫になっても田んぼに入ったり波打ち際をはだしで歩くと直ったりするんだよね。雑菌がバランスしている状態なら特定の菌が繁殖するのを抑えたりもするかもしれないな。
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-12 10:49:14
俺の想像だけど、
水虫菌は、水虫菌にとって極上の培地「足の裏」に運良く根付いて、人の皮膚に侵入して増殖した結果が『水虫』という状態なんやろな。
土着の微生物ってのは、生存をかけて陣取り合戦してる。
そのための武器が、乳酸、酪酸やアルコール、抗生物質であり、防御法が、納豆菌の粘りなどのバイオフィルム。
与えられた環境で拮抗を保っていて、チャンスがあれば、陣地を広げようとしてる。
そんな土壌に、足の裏でぬくぬくと育ってきた水虫菌が侵入しても、簡単に防御・攻撃されちゃう。逆に足の裏にくっついた土壌微生物が水虫菌を食うのかも知れない。
なので、「発酵エキス」系に含まれる微生物の効果は、「他微生物のエサにはなるとおもってる。
例えるなら、エサを与えていないトラやジャガーが群れている檻(土壌)の中に、ネコ(水虫、発酵エキスの微生物)を投げ込んだみたいなもん。
外から投げ込んだ物なんて、跡形もなく消滅すると思ってるよ。
でも逆に、ヒトが選んだ土着微生物より優れた性質を持つ同種の微生物なら、例えば、ネコではなくライオン(最強という仮定で)を投げ込んだなら、ライオンの一人勝ち状態が作れるはず。
また、ネコ科の天敵を投下しても良い。ネコ科を駆逐できる。
それが抗生物質であり、乳酸などの物質なんだろうけどw
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-12 12:49:55
すぐ上のコメントの考え方には結構自信があって、水虫菌を連作障害原因菌に置き換えたら、連作障害の説明が付くん。
土壌の勢力争いに負けて、ひっそりと生きている連作障害菌。
そこに得意とする作物が植えられる。
1年目で勢力を復活させ、翌年、その場所に同じ作物が植えられたら、勢いで作物を枯らす。
この勢力が衰えるまで、エサになる作物を植えずに4年ほど休ませる。
ドヤッ
腐葉土や企業の販売する微生物資材など多様な菌を混ぜ込んで耕せば、勢力を弱めることができ、2年続けて植えられるようになる。
TK-Oneさん 2017-03-12 18:18:20
単なる強い弱いもあるだろうけどそれよりもバランスしてる事が重要な気がする。一種類の菌が何かを分解して匂いのある化学物質を作り出しちゃってもその化学物質を食べたり分解する菌が出て来てさらに分解する。だから匂いの少ない人間にとって良質な状態になる。観賞魚の濾過器が微生物の住みやすい環境作るのもこれ。お疲れさんが言うように微生物も化学物質とかで自分の陣地を作ったりするけどそれを分解する物質とかに晒されて人間の抵抗力に勝てなくなるんじゃないのかな。泥の微生物が皮膚の中にそれほど入り込めるとは思えないからね。
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-12 19:52:40
そやね、結局、バランスやと思うわ
にょりさん 2017-03-12 22:46:44
今年は種からだから連作障害でないようにしないと…でもナス科とウリ科多くてどうしたらいいのか悩んじゃう。
おつかれ様( ^-^)_旦~さん 2017-03-12 23:48:59
夏野菜の行き着く果てはナス科やしなぁ・・・・
その次がウリ科。
結局、ナスカの連作障害に悩まされるよね。