ホルモン形除草剤クロピラリド被害
[概要]残留性が高い除草剤で、日本では使用が禁止されている。飼料として輸入され、堆肥に含まれる。奇形葉、奇形果実の発生や生育がとまる。ナス科、マメ科、キク科、セリ科ではppb単位(1%=1,000万ppb、1ppb=1µg/kg)で影響が出ることがある。被害作物を圃場に鋤き込んではいけない。
[症状]トマトや菊の異常生育(葉の奇形、ちぢれ、巻くなど)、異常果(トマトが細長く変形、ミニトマトで発生しやすいP.41)、ニンジン、大豆、メロンなど。
[原因]汚染作物を飼料として飼育した牛由来の牛フン堆肥
[簡易検定]サヤエンドウを用いたbioassay
[対策]農業用活性炭の使用で軽減される
[影響を受けやすい作物]トマト、ピーマン、ダイズ、エンドウ、インゲン、ニンジン、ヒマワリ、キク、コスモス、アスターなど(ナス科、マメ科、キク科、セリ科)
[影響を受けない作物]麦、牧草、トウモロコシ、キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、果樹類など(イネ科、アブラナ科)
参考文献・引用元
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/clopyralid.pdf