ボーダーファミリー さん

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インドカルカッタ（当時）のHowrah station に降りた私を迎えに来てくれたのは、初老のキャンディーと言う女性だった。
二泊三日掛かった列車の長旅で見たのは、豊かな農地にそそぐ太陽の恩恵だった、恵まれた国もあるもんだとつくづく感心させられた。

キャンディーに日本の寒村の四季や農業を説明しても無理だった、互いに無知な二人は咲き誇る花に目を止め、彼女は何やら母語で花の名を告げた、私は何も解らず答えもしなかった。
農作物しか興味が無かった私が、今は恥ずかしくてしかたない。