まずはこいつに花が咲いていない所を想像してみてください。
くすんだ黄緑のブツブツが固まって埋まってる・・・普段のコイツはそんな感じでまるで植物とは思えない。下に掘り下げていくと5センチくらいの所が一番太くなっていてそこからさらに10センチくらいの太根が付いてる。写真の苗で直径は2センチくらいなので体のほとんどは地中にある、っていう感じですね。実は標高4000メートルの相当過酷な環境に育っているサボテンなんです。他の植物がほとんど生えない小石まじりの場所で初夏にこいつだけが咲いている・・・そんな風景を想像するとこんな「ブツブツ」にもちょっと威厳を感じたりしませんか？
ただ、残念ながら最初の写真の苗は去年の夏に全滅させてしまいました。標高4000メートルの植物なのでもうちょっと高温に気を付けて栽培をした方がよかったようですね。反省しつつ早速今年の春に種を播きました。こいつでちょうど半年。最後の写真は接ぎ木をしているので本来のコイツの姿とはちょっと違ってしまっていますが満開になるとやっぱりきれい。ってことでこいつの魅力、ちょっとはわかっていただけたでしょうか？

2012年3月

発芽半年

接ぎ木苗