一般的には追熟=甘くなる、と思われがち。
しかし、メロンは追熟しても甘くならない(糖度が上がらない)。なぜか。
それはメロンは太陽光エネルギーを単糖類や二糖類の形で果実に蓄積し、デンプンの形で蓄積しないから。
バナナのようにデンプンの形で蓄積していれば追熟で甘くなる。
なぜなら追熟でデンプンが分解され糖となるから。
残念ながらメロンは追熟で果肉の物性が変わる(柔らかくなる)だけ。
ただし、人によって同じ糖度でも果肉が硬いメロンよりも柔らかいほうが、甘くて美味しいと感じる場合がある。
メロンの場合、糖度は葉から切り離された時点で決まってしまう。
したがって受粉から収穫まで要する日数を葉を保持したまましっかりと確保すること、このことがなによりも重要になる。
ここにメロン8種について1~2週間追熟し糖度の変化を調べたデータがある。
要約のみ抜粋する。
「糖度の変化
糖度は、すべての品種で概ね13-16%の範囲にあった(表2-5)。追熟に伴う変化については,品種により程度の差はあるものの、わずかずつであるが低下する傾向であった。」
生データは次のサイトでみられる。
http://www.agri.hro.or.jp/center/kankoubutsu/houkoku/117/117b.pdf
メロン仲間のみなさん、メロンは追熟しても糖度は上がりませんよ~。
正しく認識したうえで栽培しよう。
みほみほさん 2014-07-31 20:41:59
私メロンは作ってませんが、買ってきたらすぐ食べたほうがいいということですね。
柔らかくしたら甘くなるのかと思って、苦くなったことがありましたっけー(笑)
無駄な努力だったんだな…
ノリさん 2014-07-31 21:17:05
いいえ、追熟は必要です。ちょうどよい口当りというのがあります。適度な柔らかさがあって初めておいしいと感じるものです。それを甘味が増したと感じる場合があるかもしれません。それはそれで否定はできません。ただ科学の観点からは糖度が上がっていないということです。
私も追熟は必ずしますね。買ってすぐ食べるようなことはしません。お店の人にいつ頃が食べ頃ですかと訪ねて買うかもしれません。まあ、今後は買う必要もないかもしれないがー。
ノリさん 2014-07-31 21:26:58
誤字修正:
訪ねて→尋ねて
みほみほさん 2014-07-31 22:10:26
では、次は丁度いい柔らかさで食べるようにします!