サボタニ実験室 栽培中 読者になる
サボテン-品種不明 | 栽培地域 : 大阪府 大阪市鶴見区 天候 | 栽培方針 : 標準栽培 | 読者 : 4人 |
栽培環境 : プランター | 栽培面積 : 0.1㎡ | 種から | 1株 |
作業日 : 2015-08-11 | 2009-10-01~2140日目 | 34.7℃ 26.1℃ 湿度:57% 積算温度:35243.6 ℃ |
刻印付の土壁作って部屋に飾ってみたいんです
競争の世界は厳しいですね。言い訳なんてできない。勝つか負けるか、それだけが価値を決める世界。人間の話じゃありません。自然界の「競争」。彼らの「負け」は単純に自分の「死」。分かりやすいっちゃ分かりやすい。でもその前に自分がどの場所で勝負をするのかを決めなきゃなんない。まず自分に何が出来てどう勝負をするのか。力が強けりゃ勝つってわけじゃない。体力あれば良いってもんでもない。自分の勝負が出来る場所をうまく見つける事が大事なんです。南北アメリカ大陸で進化したサボテン達は自分たちの長所をうまく活用する事で海抜0メートルから4000メートルの高山まで、乾燥地帯から熱帯雨林まで広い世界に適応しました。彼らの場合は他の植物たちと競合しない戦略。「じっと我慢」が出来るという彼ら最大の武器。それを使って数千種類にも分かれて繁栄しているんです。
そんな中、メキシコの風雨で削れた土壁にへばりつくようにして育ついくつかのサボテンがあります。アズテキウムの各種とストロンボカクタス 菊水。彼らも自分に合った環境を見つけてうまく適応した植物と言っていいでしょう。菊水の現地写真を見るとまるで土壁に刻印でも押したかのような姿をしています。
こいつ等の特徴の一つは「種が小さい」事。出来た種が風で土壁に吹き付けられてそこで発芽するんです。種が重いと落っこちちゃう。当然種が小さい、という事は発芽したばかりの苗も小さい。発芽直後は1ミリ無いし水分を吸収した後で1ミリあるかどうか・・・。なので実生をするとその後の管理が大変なんです。ちょっと揺らして用土が動くだけで埋もれちゃう。当然水やりも超慎重にやらないと水で苗が流れちやう。だからと言って水やりサボるとすぐに消えちゃう・・・。でも同じような種を持つ松露玉を石にくっつけて発芽させたら違ってました。石にしっかり活着してしまえばちょっとぐらいぶつけたって落ちるような事は無い。水やりもバケツに入れた水にドボン!と漬けるだけ。ここまで管理が楽になるなら他の「微細種子」達も同じように出来ないか。菊水や花籠の場合は松露玉の様に「岩肌」に着くのではなくて土壁に着くんです。ならちょっとぐらいでは割れたりしない土の塊を作ってそこで発芽させりゃいい。最近では「固まる土」なんてのが売ってたりします。だけど中身見るとセメントが入ってたりする。ちょっと用土に使うには躊躇しますね。でもそんな物使わなくったってバーミキュライトや赤玉土の粉末は固まりやすいので配合次第で「土壁」作れるんじゃないかな?
他の植物と競合しない戦略を持った植物だからこそ他の植物と違う栽培法を考えないと巧く行かない事も多い。でもだからこそこいつ等と付き合うのは面白いんです。いろいろ工夫しても上手くいくかどうかわかるのは数年後。こういった時間の感覚の違いも慣れてしまえば心地いい。まずは土壁づくりから始めてみましょうか。
土壁の刻印 菊水
松露玉 岩付け。水やりはバケツにドボン!
この箱に泥詰めて横倒しにして土壁作ろう!
chikaさん 2015-08-12 06:37:09
なになに〜
面白そうやん‼︎
完成したら、猿の腰掛つけてみる⁇
TK-Oneさん 2015-08-12 07:30:00
土壁じゃなくてオガクズ壁にしなきゃなんなくなるな。
とりあえず送ってよ。
chikaさん 2015-08-12 10:51:27
壁に猿の腰掛ついてるの想像した♪
ウケる〜
BOTANさん 2015-08-18 23:23:23
あ!私の好きなTKさんの指(^ ^)
TK-Oneさん 2015-08-19 00:08:09
残念でした。この指は現地でこの写真撮った人の指。私の指はもっとささくれてますよ。
BOTANさん 2015-08-19 08:55:11
ざんねんー
後出しだけど、なんか親指の形が違う気はしたんです。
TKさんの指は先がもう少し丸い。