サボタニ実験室 栽培中 読者になる
サボテン-品種不明 | 栽培地域 : 大阪府 大阪市鶴見区 天候 | 栽培方針 : 標準栽培 | 読者 : 4人 |
栽培環境 : プランター | 栽培面積 : 0.1㎡ | 種から | 1株 |
作業日 : 2015-12-23 | 2009-10-01~2274日目 | 10.7℃ 6.4℃ 湿度:79% 積算温度:37778.5 ℃ |
細胞ってすごいんです
それは、いつ生まれたのか誰も知らない。
暗い音のない世界で、1つの細胞が分かれて増えていき、3つの生き物が生まれた。
彼らはもちろん人間ではない。また、動物でもない。・・・
ふふっ、懐かしいですね。ベム、ベラ、ベロ。ベラさんは最近”杏”って名乗っているようですね。
これ、「一つの細胞が・・・」のくだりはその後の私の生物に関する認識にすっごく影響したんですよ。細胞って一つだけじゃ大したことない、なんて思ってませんか?現存する生物の基本はやっぱり細胞ですよ。その力がどれだけかわかってないでしょ。
生物学の議論で「目が先か視神経が先か・・」っていう議論があるそうです。生物の進化の中で光を感じる「目」と神経系につながる視神経とはどちらが先に出来たか、っていう議論ですね。アホか!そう思いませんか?生物学をやってる連中はあまりにも生物ってどういうもんなのか知らなさすぎますね。ちょっと前にもNHKで高等生物の「目」の由来をやってましたけどあれも「アホか!」の一つです。生物は単細胞の頃、つまり原生生物の頃から光を感じる能力を持っていました。多細胞になって「光を感じる」能力以外を捨てた細胞の集まりが「目」なんですよ。って事は網膜からの情報を伝える能力以外を捨てたのが視神経、って事ですね。高等生物の発生は今でもそれを繰り返しています。そんな事もわかんないのかなーなんてのは私だけが思ってる事なんでしょうかね?
サボの栽培をしていて「細胞ってすごい」って思った事、何回かあるんです。その中の一つ、接ぎ木で台木の成長点の下を切ったつもりで成長点が残っていて失敗したことがあったんです。成長点は「点」っていうくらいだから体積無いのかな?って思ってたら当然の事で体積あるんですね。ちょっとでも残っているとそこから成長しちゃうんですよ。なので・・・写真の烏羽玉。こいつは数年前に実験で色々試した個体です。3年目の穂木と数か月の台木で接ぎ木した苗なんですよね。で、植え替えようと思ったら根がこんな状態。私は基本的に太根は一本に整理してるので「こいつどうしよう・・・」迷って結局そのまま放置していたんです。でも・・・よく考えたら太根の整理なんて必要ないんです。コイツなら。縦に二つに切っちゃえばちゃんと2つの「烏羽玉」になるんじゃないのかな?そう思ってばっさりと2つに・・・ちゃんと成長点も両方に分かれて付いてます。成長点は成長点の「細胞」がちょっとでも残ってればこそからちゃんと成長する・・・すごいと思いませんか?こいつは切断面が乾いてからアロンアルファで止めてちゃんと植えこみました。さて、どうなりますかね?
実験台になってもらいましょう
ばっさりとキリチョンパ
奥は9月に頭飛ばしてアロンアルファ塗ったラウイ。ちゃんと生きてます。