ルエッティは謎の多い植物です。マミラリア属って事になってますが最初に植物学者に発見されたときはサボテンである事もわかりませんでした。自生地は発表されていません。自然の中で育つこの植物を見た事のある人間は世界中でもほんの一握りなんです。そしてコイツは交配してもなかなか結実しないんです。ごくたまに結実してもほとんど発芽しない。これだけ花を咲かせるのに結実しないってのはソメイヨシノなんかを連想させます。ソメイヨシノはすべて同じ苗からの栄養繁殖なんです。ルエッティも同じ？本当に自生地があってそこに行けばこの植物が生えているのであれば複数の苗が出回るはずだし普通に結実もするはず・・・。もしかしてコイツは人工植物なんじゃないのか。複数のサボテンを交配して作り出された可能性ってないでしょうか。だとするとこいつは本当にマミラリア属？とりあえずそれだけでも確かめてみましょうか。同じ属なのかを調べるには同じ属の種類と交配してみるのが一番手っ取り早い。それで確定って事にはなりませんが状況証拠くらいにはなります。
って事で今咲いてるマミラリア属、希望丸に白鳥に錦丸に豊明丸っと、ぜーんぶの雌しべにルエッティの花粉を塗りたくってみました。結果が出るまで数週間。もし種が出来たら・・こいつと他のマミとの混血がどンな感じになるかも面白そう。

咲いたぁ

希望丸に錦丸

白鳥