サボタニ実験室 栽培中 読者になる
サボテン-品種不明 | 栽培地域 : 大阪府 大阪市鶴見区 天候 | 栽培方針 : 標準栽培 | 読者 : 4人 |
栽培環境 : プランター | 栽培面積 : 0.1㎡ | 種から | 1株 |
作業日 : 2018-02-04 | 2009-10-01~3048日目 | 5.3℃ 1.3℃ 湿度:47% 積算温度:50471.3 ℃ |
黒王丸とアーバスキュラー菌根菌は仲良しなのか?
さあーって、このハナテン公園前って名前、もうちょっとです。あと少しでハナテン公園前じゃなくなる。どんな名前にすっかなぁ。まあ、おいおい考えりゃ良いな。
って事で黒王丸が調子悪い。この黒王丸、2013年2月発芽で去年は3回水やりしてる。2月と11月と12月。11,12月に水やりしてるんですよ。それなのにね、新棘出てこない。その前に膨らんでも来ない。こりゃぁねぇ、何かあるだろ。って事で抜いてみた。ああ・・見覚え有る白い粉が根っこに・・・油断してたかなぁ。この2年ほど全くネジラミいなかった。なので去年は中性洗剤浴もアドマイヤーもやってない。やっぱり定期的にやんなきゃいけないんだろうなぁ。まあいい、抜いたついでに植替え。で、バイコム社のVAを使ってみよう。
以前から黒王丸には土壌に特定の菌類が必要なんじゃないかって思ってた。黒王丸ってね、自生地じゃ真っ白に黒棘の独特な雰囲気に育つんです。でも自生地以外じゃ緑の普通のサボテンに育つ。なんで?ってのが分かってない。で、俺が思うに土壌中の菌類じゃないかって思ってたんです。
黒王丸の自生地、アカタマ砂漠は年間降雨量数ミリの砂漠。年間で数ミリです。年間平均10ミリ、つまり一センチ行ってないんですよ。そんな場所でなんで植物が育つの?ってね、季節によって毎日霧が出る。霧って言っても何もかもがぬれてしまう位濃い霧。でもそんな霧でも大地の表面を湿らす程度だよなぁ。普通のサボテンじゃその水分を吸収するなんて出来っこない。でもサボテン本体の根っこは無理だけどね、菌類が仲介してたら別でしょ。そして菌類は栄養素なんかも一緒に渡してる可能性がある。菌類があの黒王丸の雰囲気の要因ならなんとなく納得できたりするんよね。だったらアカタマ砂漠にいて日本の栽培場ではあんまりいない菌類を一緒に植えこんでみれば良い。
ってー事でね、アーバスキュラー菌根菌なわけです。日本じゃ普通にサボテン栽培してたら他の植物はあんまり生えない状態で育てるので菌根菌が感染する環境じゃない。自生地からの輸入球もあるけど税関の関係で根っこのない苗が輸入される。アーバスキュラー菌根菌以外かもしれないけど試してみなけりゃわからない。まあ結果が出るのは数年後。サボテン栽培ってそういう世界なんですよ。楽しみに待っててください。
先週抜いた黒王丸とロビビアと・・
VAを根っこにばらまいて植え込んでみた
ついでに南米病らしきロビビアも・・・