1.なぜ土が無くても水だけで植物が育つのか?
小学校のことを思い出すと、ヒヤシンスを花瓶で育てると1か月程度で根っこごと死んでしまいました。
この理由は、2点あります。
1)水に溶け込んだ酸素が無くなった。
2)栄養が無くなった。
要は、この2つを解決すれば、土より水の方が効率的に植物の栽培ができることに気付きます。
従って、水耕栽培をするには、
「いかに水の中に酸素を溶け込ませるか」がポイントになります。
2.なぜ、水耕栽培の方が土の栽培よりも優れているのか?
簡単に言えば、
土の栽培は、「無駄が多い」のです。
まず、水やりですが、水を土に撒くと、育てたい食物以外の雑草や、土に巣くう害虫や微生物等にも水を与えることになります。
逆に水を与えるタイミングを育てる私たちが決めるので、植物が好きな時に好きなだけ水を吸うことができません。
また、肥料を土に混ぜると、やはり育てたい植物以外の雑草や土に巣くう害虫や微生物等にも栄養を与えることになります。
そして、何より
「連作障害」が生じます。
同じ土で同じ食物を育てると、さまざまな連作障害を引き起こします。
しかし、水耕栽培の場合、「水やり」は必要ありません。
育てたい食物が、勝手に根っこから自分で欲しいだけ水を摂取します。
栄養も、好きなだけ食物が勝手に自分に必要な分だけ吸い上げます。
つまり、農家の皆さんの基本的な作業である
「土づくり」「水やり」「害虫・雑草駆除」が不要なのです。
従って、「農薬も不要」なのです。
勿論、「連作障害」も、そもそも発生しません。
以上が、基本的に水耕栽培の方が優れている理由です。
3.水耕栽培の劣っている点
水耕栽培の劣っている点は、
1)水の調節によって作物の味や大きさを調整すると言う栽培技術が使えません。
2)大根・さつまいも・ジャガイモ・ニンジン等の大きな根菜類(ハツカ大根・小カブ等を除く)の栽培が成功していない。
以上です。