1.これまでの農業に関して
古代において、土を使った農業は本来、非常に効率的な農法でした。
理由は、
1)太陽という光が無料であること。
2)土地が無限にあったこと。
しかし、2)は、人間が集落を作り、人口が爆発したことから、特に日本においては、国土が欠如し、土地の使用価格が上昇したため、無限から限られた土地を有効利用する必要が生じました。
また、作物を育てるためには土を耕す必要があり、自分が耕せる土地の面積が限られていました。
そのため、「連作障害」が生じ、「土が痩せる」ことになりました。
ここから、農業は土との闘争の歴史に突入します。
痩せた土地に活力を戻すため、肥料が研究されました。
無駄な作物や害虫を殺すため農薬を開発しました。
これにより、本来無料であったはずの、土に肥料や農薬が不可欠になり、コストが増えました。
これらはすべて、土を使わないと植物を栽培できないと考えたからです。
また、何より、太陽が必要だったのです。
しかし、ここに不思議なことがありました。
水田です。
何故か、古代人は、水耕栽培を知っていたのです。
その実例が、水田です。
稲に関してだけは、古代人は、水耕栽培を実施していたのです。
されど、農業には天候があり、気候があり、台風や干ばつ等の天変地災がありました。
これにより、現代においても野菜の価格が高騰し、私達の食卓にダメージを与えます。
これらは、太陽の代わりがなかったためです。
又は、太陽の代わりになるエネルギー価格が栽培する植物の価格に見合わなかったのです。
近年、太陽光の内、植物が好む波長が解析され、再現できるようになりました。
LEDが量産化されました。
太陽光発電が蓄電できるようになりました。
太陽光発電の効率が極めて上昇しました。
これから数年後、大量に、太陽光発電所から中古の高効率の業務用太陽光発電パネルが放出され始め、安価に購入できるようになるでしょう。
すなわち、
太陽のエネルギーを低コストでLEDで植物に供給できる可能性が出たのです。
2. 新しい農業の可能性に関して
太陽光発電、水耕栽培、LEDを組み合わせ、室内で植物を栽培すれば、
もはや土と戦う必要がなくなり、
無駄な水も肥料も節約できます。
台風も、害虫被害も、圧倒的に少なくなります。
連作障害が無いので、ほうれん草を住居の片隅で、ビニールハウスなしで住居の中のスペースで一年中育てることができます。
越冬できずに死滅する植物も何年も実を結ぶ可能性を秘めています。
そのため、
私も、完全LEDで水耕栽培に挑戦する気になったのです。
日本には、確かに国「土」がありません。
でも、「水」は輸出するほどあるじゃありませんか。
それこそが、日本の世界的な水耕栽培に関する優位性です。
皆で、色々不明な課題を解決していけたら嬉しいです。
農家だけではなく、私達、都市に住む者たちの創意と工夫で、農業を変える時代が来たのです。