今回のひとり旅は前半体調を崩して、湯治に来たのに温泉にも入れずまあぐったりしているだけでした。遥々鳴子まで来てもったいないお化けがでるわ。
そんなんで身体は動かずとも不眠で眠れず、ぼんやりした時間が過ぎていた訳ですが、3日目には元気いっぱいになりました。
温泉ってすごいね。

それで取り留めの無い思考をぐるぐる巡らせていましたが。

以前は田舎を旅行してお宿で供される、野菜を使った素朴な田舎料理とか手料理に感動したものでした。
最近、無意識下で喜ぶ料理は、フレンチだったりイタリアンだったり。

どんなお料理も好みの味はもちろん美味しいと感じる訳ですが、【脳みそ】が【また葉っぱや根菜かよー】とか言う指令を出してんじゃ無いかしら。
あ、これ知ってるー、この味しょっちゅう食べてるからもう飽きたよーみたいな（笑）
同じ味じゃなくても、煮る焼く炒めるは同じだもんね。

今の暮らしは、野菜の全てをほぼ自分で作る半自給自足みたいな生活してるわけで。種類も多いから自分だけの直売所が毎日あるようなもんだ。


田舎のおばちゃんの手料理とは、まさに私が毎日作って食べてる自分の手料理まんまな訳で。
キラキラした野菜がたくさん並んだ料理は、品数の多い我が家の晩ごはんみたいなもんだ。
美味しいサラダは、毎日自宅で葉っぱ食べている、なんならうさぎ並みに食べている。もしかしら馬並みに食べてるかも。
採りたてで新鮮ピチピチだ。

他所で食べて美味しいものは調理の仕方を真似するから、ほんとにそんな感じなんだな。揚げ物は作れないけど。
毎日食べてたら感動も薄くなるよね。

慣れって怖いなあとなんとなく思ったのでした。
そしてどんどん贅沢というか貪欲になっていくのかなあ。

だからなんだって話ですが。

そしたら私がフレンチだのイタリアンだのが作れるようになったら今度は何に感動するのだろうなあ。
今でも頑張れば作れるんだろうけど。めんどくさいからやらないけど。