プリンスPF2019 終了 読者になる
プリンス | 栽培地域 : 茨城県 つくばみらい市 天候 | 栽培方針 : 有機栽培 | 読者 : 0人 |
栽培環境 : 庭 | 栽培面積 : 3.8㎡ | 種から | 3株 |
作業日 : 2019-08-05 | 2019-02-16~170日目 | 32.4℃ 24.1℃ 湿度:79% 積算温度:2782.5 ℃ |
プリンスPF2019まとめ
7月20日の収穫を最後に撤収したプリンスPF。
収穫した果実は、まだ少し残っているが、糖度は12~13度と代わり映えしないので、ここでまとめておくことに。
栽培記録は以下のとおり。
2月16日:3粒種まき、23日:2粒発芽、以後窓際育苗
3月2日:1粒追加種まき、9日:発芽、10日:本葉展開(2/16まき)
4月15日:苗を室外に出す、21日:定植予定地耕起・施肥・透明マルチ
5月6日:3株定植・トンネル、13日:摘芯、19日:各株子蔓3本仕立てに
6月7日:人工授粉開始
7月10日:トンネルの裾を少し開けた状態で出張、(この間に葉が半分以上枯れる)、13日:収穫開始、20日:収穫終了
総収穫数は21玉、総重量は12.14kgで平均は578gとやや小さめだった。糖度はプリンスとしてはやや低めで、殆どが12~13度、たまに13度越えや12度切りも混じった。
栽培全般の反省点としては以下のとおり。
株の状態は概ね良好だったが、7月10日~13日の出張中に大きなダメージを受けたのが残念だった。7月10日は終日曇りの予報だったが、実際には日照が6時間もあり、開口部が僅かだったトンネル内部の温度はかなり上昇したと思われ、これが直接の原因だった可能性が高い。雨の日にはトンネルを閉じ、晴の日にはトンネルを開けるというような人海戦術には限界があり、数日間留守にしたり、一日の中でも晴れたり降ったりした時には対応できない。
また、4平米ほどの面積で、3株×3本仕立ては混み合いすぎた。その結果、一つの株の蔓の上に別の株の蔓が重なり、葉がトンネル上部に閊えてしまい、熱によるダメージを助長する結果に。更に、陽が当たらない葉が多くなり、糖度の上昇も不十分となった。週末毎に雨が降り、摘果できなかったことも糖度に影響したと思われる。
これらを解決するには、ハウスの設置が一番だと思うが、狭い庭なので面積的に難しい。次善の策としては、トンネルの大型化、株数の減少などだろうか。
2年間栽培してみたプリンスPFの印象は以下のとおり。
最大の利点は早熟性だと思う。今回株が大きなダメージを受けたにも関わらず、有機無農薬で収穫まで漕ぎ着けられたのは、開花後36日で離層出現という早熟性があったからこそ。これがネットメロンであったら、甘さが乗る前に栽培終了となっていた。次の利点は強力なうどんこ病抵抗性。殆ど密閉状態に近いトンネル内で、2年続けてうどんこ病は殆ど出なかった。この辺りは古いとはいえ、広く全国で栽培されていた品種だけのことはあった。
そろそろネットメロンも作ってみたいとも思うのだが、早熟性と実用的なうどんこ病・つる割れ病抵抗性を併せ持つ品種は仲々見つからない。イチゴの収量が少なくなる7月にメロンを収穫したいというウチの事情もあり、恐らく来年もプリンスPFは作ることなると思う。
昨日カットしたメロン
相変わらず糖度は12~13度