前回までのTRO

玉ねぎの追肥のため、歩いてその場所を捜索。
助けの目印は完全に雪の中、頼りは過去の写真のみ。
少ないヒントに希望をのせて掘り進めることになるのだった。
やがて、携帯の電波も途切れ雪が崩れば即アウトの状況の中
途中ネズミと遭遇しオネェのような雄叫びを発しながらも
それでもあきらめず、掘り進めた・・・「絶対に肥料を届けてやる」
しかし、辺りが暗くなりそろそろ潮時か？と思ったとき雪の色に変化が
すべての力を振り絞り最後の雪のブロックを持ち上げ投げ上げる。
2カ月ぶりに香る土の匂い、顔を出した地表、
そして行き着いたその場所は・・・
　　　　　　　　　　　　　　・・・にんじんだった。
全ての神に見放され、世界中の絶望を背負ってしまった僕は
「もういいじゃないか、よく頑張ったよ。
　　雪の上からでも追肥は出来るって言ってたじゃないか
　　たとえ雪が2mだったとしても。きっと、たぶん・・・絶対」
薄れていく意識の中（うそ）走馬灯のようにあふれる思い出に
身を任せたが ついこの間のコメントが突然浮かんだ「大丈夫ｄィィィッ！」
このコメントは嘘だったのか？雪の上から大丈夫はやっつけで書いたのか？
違うだろ！何もかも諦めて雪に肥料をやっているヤバいおっさんになるな。
本当に雪があっても大丈夫なところを見せるんだぁぁぁ！
危うくダークサイドに落ちる寸前に目覚め思いとどまるのだった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そして約10日後・・・

いやーあれから暖かい日も続いてかなり雪も減ってきました。
とくに玉ねぎのところとその周辺には木灰をまいていたので
太陽が出るとみるみる溶けていきます。今日は大型除雪機2台で除雪だ！
もう1時間ほどで玉ねぎまでの通路完成。最初からこれでやってりゃよかった。
順調順調。あとは転回用のスペースをっと思った瞬間エンジンが・・・
しまった！ガス欠だ。よりによって斜面の登りで雪もオーガにいっぱいな時に

あーもー終わりっハイ！　なんだよ！調子よかったのに。軽油のストックもないよ。
そもそもテイクアウトは全部で50Ｌ迄ってなんだよ。灯油40L買ったら10Lだけじゃんよ。
軽油20L買ったら残り30Lだし。てかガソリン買えないよ。ついこの間の様に買わせろ
使用目的と住所もそのたびに書かないといけないしめんどくさいなー
やっぱり市内だから厳しいのか？地元のガススタに行けばいいんだけど
行きも帰りも閉まってることが多いんだよなー。あーやだやだ

っと結局1時間ほどで毒づいて簡単にダークサイドに落ちました。

硬く締まった雪を残して慎重に除雪

はまってしまわない様に幅は1.5倍に

しまった！ディーゼルなのにこんな所でガス欠に