安納芋栽培条件試験【2021_さつまいも】 栽培中 読者になる
安納芋 | 栽培地域 : 長野県 飯田市 天候 | 栽培方針 : 無農薬栽培 | 読者 : 0人 |
栽培環境 : 畑 | 栽培面積 : 30㎡ | 苗から | 70株 |
作業日 : 2021-05-09 | 2021-04-30~9日目 | 23.3℃ 9.4℃ 湿度:71% 積算温度:141.9 ℃ |
各種条件の比較結果詳細【全体経過観察@9日目】
肥料/カット条件比較栽培試験の5/9日時点での畝全体の確認結果詳細です。
菅野式など頂芽が存在しない苗と、慣行苗とを比較した結果、全ての葉にしおれや一部枯れなど葉の様子が悪い苗が頂芽がない苗で若干多く見受けられる結果になりました。
①慣行:異常あり2本/全体24本
②成長点カット:異常あり7本/全体18本
③菅野式:異常あり3本/全体18本
また購入苗で栽培した紅はるかですが、安納芋と比較して葉の状態が極めて悪く、一部の苗は葉がすべて落ちてしまいました。
植え付けはすべて慣行で行ったため、問題の少ない安納芋と比べると植え付け前の苗の状態が要因かもしれません。
安納芋苗と比較して節の数が極めて多く古い節を土中に植えたため、根本の節では発根があまりできずに葉が落ちてしまったのではないでしょうか。
落ちた苗は以下のような割合でした。どの程度かは不明ですが、芋成長への悪影響が予想されます。
葉落ち4本/全体21本
一方で、ポット苗に関しては十分発根したものを植え付けたためか、上記の葉枯問題は全く起きていないように見受けられました。
またポット苗は発根後の経過時間分が長い分、活着後の新規発芽が起きていました。
新規発芽7本/全体12本 ※元々頂芽があったもの6本は除く
ただし、ポット苗のみ植え付け時の葉に、何らかストレスによる褐変が明確に見受けられました。乾燥に対する防備が無い期間が長いことが要因かもしれません。
褐変18本/全体18本
条件は下記の通りです。
(a):ぼかし肥料、ケイ酸カリウム多め、鶏糞
(b):ぼかし肥料、ケイ酸カリウム、鶏糞
(c):鶏糞のみ
①慣行:各畝5本+追加3本
②成長点カット:各畝3本+追加3本
③4節菅野式:各畝2本
④3節菅野式:各畝2本
⑤2節菅野式:各畝2本
⑥ポット苗:各畝3本
⑦ポット苗:各畝3本
⑧紅はるか:各畝7本※慣行苗
条件ごとの各状態数は以下のようになりました。
■全ての葉の萎れ、ダメージ発生数
(a)①1(0+1)②4(3+1)③1④0⑤0⑥0⑦0⑧1
(b)①0(0+0)②1(0+1)③0④1⑤0⑥0⑦0⑧3
(c)①1(0+1)②2(0+2)③0④1⑤0⑥0⑦0⑧0
※葉の全滅を含む
■葉の全滅
(a)①0②0③0④0⑤0⑥0⑦0⑧1
(b)①0②0③0④0⑤0⑥0⑦0⑧3
(c)①0②0③0④0⑤0⑥0⑦0⑧0
■新規発芽
(a)①-②0③0④0⑤0⑥1⑦1⑧-
(b)①-②0③0④0⑤0⑥1⑦0⑧-
(c)①-②0③0④0⑤0⑥1⑦2⑧-
※元々頂芽があったものは除く
■葉の褐変
(a)①0②0③0④0⑤0⑥3⑦3⑧0
(b)①0②0③0④0⑤0⑥3⑦3⑧0
(c)①0②0③0④0⑤0⑥3⑦3⑧0
特にダメージが大きかった紅はるか比較畝
紅はるか苗は節の数が多かった
安納芋は節の数が少なかった