夏至となり、水田も陸稲も元気がよかったです。二日に一遍はバケツ4杯を水田に投入、水深を5cm以上に維持しました。稲の苗は背丈50cm、陸稲は30cm、直播きの苗も30cmといった所です。夏至を過ぎて10日目には自家受粉が行われ、稲の花が咲き、雄蕊が種もみの外に出ます。7月の上旬にはそういった光景が見れるわけで、本土と同じ季節に収穫するという予定でいましたが、沖縄では3期作、2毛作が普通です、5~6月には収穫が始まり、田植の時期を1か月ずつずらして植えれば、毎月、種もみが収穫できる訳です。水中の泥も2~3層になっています、上層の「とろふわ層」、中層は「株が分結し根が張る酸化層」「堆肥が分解される還元層」に分かれます。
いろいろな書籍を読んで見ますとガーデニングや野菜を育成するものはありふれているのですが、いかんせん水稲に関する書籍は非常に少なく、あっても学術書や論文ばかりで高価でした。一冊だけ東京で見つけたものを貪る様に読みました。それだけ未知の分野でした。
稲作自体は子供の頃から見慣れていましたが、いざ自分でゼロから作ろうとすると、大変です。山梨の大月で一坪農薗を始めて二年目から水田をスタート。山梨では畑近くに山清水を利用した水道がありましたからこれを利用して、常に推移を維持していましたし、梅雨時期はその管理もほとんど必要なかったです。
その為、沖縄で水源地のない場所での水源確保のために知恵を絞りました。一つだけアイデアが浮かびましたが初期投資がかかるため、考えあぐねています。ただこれは画期的なアイデアで、きちんと管理すれば一日に7~8リットルは自動で水を投入できるのです。2014年にはこれを実現させるべく、参加者を募ろうと思います。
今回は水やりと週に一度の草取りを行いました、梅雨時の雑草成長は驚くべきものです。すっかり森に戻っていくような感じでひざ上までの草に覆われてしまいます。一長一短があります。日影が出来て生育不良になりますが、反面直射日光で表土がカラカラになるのを防げます。これはいまも悩みどころです。
イメージ1:水田(縦)6/20
イメージ2:陸稲(縦)6/20
イメージ3:直播き(ほぼ真上から)6/20