賃貸テラスハウスでブルーベリー栽培をしている我が家、挿し木やら接ぎ木やらで株数が増えて手狭になってきました。そこで予てより実家に地植えの交渉をしていましたが、このたび西側の花壇をブルーベリー地植え用に改造する許可が出ました。バックアップを残したい品種として挿し木していた株を持って行ってここに地植えする事にします。現在地から離れた場所に植えておけるので、これで本当のバックアップになります。

栽培開始に先立ち、10月15日に実家へ行って西側花壇の定植前の準備作業をしてきました。いざ花壇に行ってみると、一面に白い粉が。何と父が（気を利かせたつもりで）石灰を撒いていました。家庭菜園とかやっている人にはありがちですね…ブルーベリーには逆効果なので、直ぐに表土を剥いで除去しました。次いでこれまで植えられていた植物を掘り起こして移植し、全面を耕してから土を柔らかくするための籾殻とPHを下げるための硫黄粉を土壌に漉き込みました。硫黄粉を用意して行って本当に良かった…。作業後に散水して馴染ませておきました。

この花壇の立地ですが、平面は南北に長く、高低差は西側は普段水が流れていない水路で一段低く・東側は宅地で一段高くなっている土地です。東側に宅地があるので午前中の日差しはありませんが、昼以降の日差しは遮るものが無く良好で、西側の水路のおかげで水はけが良い場所になります。水田跡のように過湿による根腐れの心配は無く、長らく花壇として使われていたので土もそこそこ肥えているようです。
花壇の寸法を測ったところ長さ6m×幅1mでした。株間を1.6mとして3株植えられそうです。植える予定の品種はいずれもラビットアイで、ウッダード（子供の記念樹のバックアップ）、ブライトウェル、パウダーブルーで、いずれも今年挿し木した苗になりそうです。植え付けは11月上旬頃を予定しています。

今回の栽培方針ですが、江澤貞雄さんが提唱されている「ど根性栽培（※）」を行ってみたいと思います。これまでのブルーベリー栽培の常識とは違う栽培方法で、ポイントとしては、
・植え床作りはしない（大地に直接植える）
・植え付後水やりをしない（してはいけない）
・肥料はたくさんやらない（1年目から育てようとしない）
という事だそうです。遠隔地でこまめな管理が出来ない今回の栽培条件にぴったりです。その上、多収穫で水のやり過ぎの弊害の無い美味しい果実が採れる、とくれば言う事なしですが、果たしてどうなるでしょうか。


※ 以下の資料を参考にしています（敬称略）
・江澤貞雄著「ブルーベリーをつくりこなす」（農文協）
・一般社団法人日本ブルーベリー協会HPの「ブルーベリーについて」-「ブルーベリーの栽培（ラビットアイ種・ど根性栽培）」

※ 11月12日タイトル修正しました。

作業前の様子

思ったより深いところまで黒土が入っています

作業後の様子・クレマチスだけ残しました