6月3日
夜から「きなこ」がお腹が痛いと言っていました。7年間の飼育で何度かこういった腹痛を訴えることがあり、手でお腹を温めながらのの字を書いたりして治してきたので、きっと毛球症かな？軽い程度ならマッサージで治してあげたいと思いその日も同様にしたのですがよくならずどんどん痛くなる様子で歯ぎしりもしていました。
様子としては右向きに横になってみたり左向きに横になってみたり足で床を蹴ってみたりと痛みを紛らわそうと落ち着かない様子です。
　6月4日
朝も元気がなく、水も食事ものどを通らないようで急いで動物病院に連れていきました。レントゲンの結果は、、、「卵巣がん」でした。その日のうちに卵巣・子宮全摘出手術となり抗生物質を渡されて帰ってきました。「くろまめ」の事があったので術後回復は何も心配していませんでしたが、開腹手術と皮膚腫瘍切除手術の差なのか？個体の差なのか？
その日「きなこ」は食事も水もとらず動かずじまいでした。甘い味が好きなので抗生物質の投与は楽で口元に持っていくと食べてくれましたが自ら食物を食べることをしなかったので、2日目からちゃんと食事をとらせないとと強制給仕を始めました。(これより先は色々試した結果一番よかった強制給仕内容をまとめてあります)

　➀普段食べ慣れているペレットを一回の強制給仕で食べてくれる最大量を計る。(約二か月間の強制給仕をしましたが初めは5g程度で2時間おきに給仕していました。後に10～15g3時間おきになり１日に40～60ｇを摂取させていました。目標は70g/日でしたがほぼ無理でした。)
　➁ペレットに対して１：１になるように水を計量入れてペレットをふやかします。
　➂ふやけたペレットをシリンダーに詰めて強制給仕していきます。（詰め方は辛子レンコンに辛子を入れる要領で、シリンダーの詰める側をふやけたペレットに押し付けていく感じです。）
　④嫌がって食べない時はペレットと水の割合を変え、飲み込んでくれる濃さまでペレットを水で薄めて与えます。(初めは水のような状態の物しか受け付けないですが、だましだまし間でペレットを増やしたりしながら与えます。)
　⑤ふやかした量を食べきって終わりか、食べが止まって終わりです、最後はお水を飲みたがるだけシリンダーで与えて給仕終了です。



　「きなこ」は6月4日の手術後からどんどん体力が落ちて、ゲージ内を動き回れない・ご飯＆吸水を出来ない・転がったら起き上がれない・グルーミングできない・食糞できないとほぼすべての事が出来なくなりました。
自ら出来たのは排尿排便とかろうじて前足のみでの後ろ下がりでした。（6月5日から始めた強制給仕でしたが上手くできない事もあり、1～3粒ほどの糞が出てきたのは5日ほどたってからでした糞が出てきてくれたその事がとても嬉しかったです。）

　後ろ足は床ずれで毛がなくなり血が出てきたので靴下をはかせてみたり、おしりも骨ばって常に床についている為かさぶたが出来るのでトイレ用シートを敷いてみたり、自分で排せつ物や涙を奇麗に処理できないので10日に一回程度お湯で洗い流したりしました(ウサギは洗ってはいけないらしいのですが、洗う以外に清潔を保つ方法がなかったので行っていました。)。

　初めの1ヶ月ほどは食糞をさせようと盲腸便を見つけしだいシリンダーに詰めて与えていたのですが～これが物凄く大変！！
本兎は食べたがらないし、結構匂う、シリンダーに詰まる！のです。
毎回、新鮮な盲腸便のタイミングで気が付けるわけでもなく～本兎が食べたがらないという事で、本兎が欲しないのは現在の盲腸便には何らかのほしがらないわけがあるのでは？と思うようになり糞は与えないでペレットと水をしっかり与える給仕へと移行しました。

　見ている範囲では盲腸便を食べないで1か月以上だったと思いますが、ペレットのみでも栄養はとれていたのかな？と思います。
水はよく飲みたがるのですが、前足も後ろ脚も立ち上がる力がなくお皿の水を顔近くに置いておいても溺死しそうな感じだったので、、、出来る限り給仕の時間に飲みたいだけ吸水させていましたが、水を先に与えるとペレットが入る余地がなくなるので先にペレット優先が先決した。もっと小まめに吸水の世話に帰ってこれたらよかったのですがその時の自分には2時間ほどが限界でした。


　家族や私から見ても「もって秋までかな、、、どんどん悪くなるね、きつそうだな」と。
私も泣きながら「死んじゃうから食べなきゃだよ、きなこ～。もうお仕事行かなきゃだから食え！」っと意味なく怒ったりしながらも強制給仕をしました。