農産物加工処・工房okatte 栽培中 読者になる
シラネ小麦 | 栽培地域 : 群馬県 吾妻郡長野原町 天候 | 栽培方針 : 無農薬栽培 | 読者 : 0人 |
栽培環境 : 畑 | 栽培面積 : 999㎡ | 種から | 999株 |
作業日 : 2019-05-25 | 2018-01-01~509日目 | 33.1℃ 16.3℃ 湿度:35% 積算温度:7048.4 ℃ |
小麦2018年秋まきYTの様子・赤カビ毒の話
小麦の栽培ノートをこちらに移します。
現在の小麦の様子。
播種が上手に出来ずに発芽不良になった圃場の様子です、春になりナズナが沢山発芽して半分小麦・半分ナズナの栽培になっています。
夏になればナズナは無くなる草ですが、小麦の収穫には風通しが悪くなるので暇を見ては除草作業しています。
出穂手前時期の気温と湿度で(主に低温過湿時に発生)赤カビ病の発生率が大きく変動します。
赤カビ病は赤カビ毒という食中毒を起こす原因の毒素を代謝時に生産してしまうものです。赤カビが毒なのではなく赤カビが毒素を作り出すのだそう。
小麦の栽培地域では農薬散布は義務化されているようです。
生産量を確保する為と他圃場に影響を移さないためなどの理由からのようです。
北軽井沢では小麦栽培をされている方が滅多にいないので他生産者への影響がない為現在まで無農薬栽培をしてきました。そしてこれからも無農薬栽培をしていきたいと考えています。
が、自家栽培自家製粉で心配なのが食中毒です。カビ毒をどうやってクリアするのかをこのシーズン沢山調べてみました↓
赤カビ毒による食中毒防止のために生産者がすることは
➀規定量の農薬を使う。
➁収穫後速やかに乾燥させる。
➂選果。(赤カビによる被害粒は小さく干からびた様子になる)
製粉時にすることは
➀製粉前に3工程程の選果(粒圧・比重・赤外線などの選果機を通す)をして試験的に製粉した小麦粉を検査キットを使って、0.00ppm以下(調べる記事によっては1.11ppm以下)になるように調節するそうです。
これをクリアして初めて流通に乗る小麦粉になるわけです!
私は無農薬栽培をしたいので、農薬以外の項目を行ってどのくらいの小麦粉を作れるかをやってみたいと思います。どうしても生産量が合わない時は食酢を希釈した自然農薬を試してみたいと考えています。耐赤カビ病の品種や気候に合った品種剪定が一番の要と考え現在は色々な品種を栽培試験中です。
YT ナズナだらけ
YT左側から除草開始中