昨秋、野歩きで採種した自然薯の種を蒔く前の準備として、種に付いている膜を取り外し自製のメネデール液に一晩漬けました。
私は毎年、自然薯を栽培してます。世間では種芋から作りますが、私はムカゴを蒔くと同時に、種からも作ってます。ムカゴから作ると出来上がる芋は遺伝子的にその親芋と同じものが出来ます。いわゆるクローンです。
でも種から作ると雄花と雌花の両方の遺伝子から出来上がるのでクロ-ンではありません。そこにオイシイ芋を選抜するという出番が出来る訳ですね。(^^♪
種から作ると1年目はムカゴ程度の芋しかできません。ムカゴから作ると2年で食べられるサイズになります。ま、1年ガマンする訳です。
静岡県でも熱心な栽培者は特殊な方法で選抜していると言ってますが、多分種から作っているのかと思われます。
折角の機会なので発芽率のチェックをしてみます。種の周囲に丸い翼がありますが、それを全部取り去った区と比較として取らない区を作りました。この翼には発芽抑制物質があるのではと考えています。松の翼には抑制物質があるとか聞いています。
【自然薯】ヤマノイモ科ヤマノイモ属
皆さんご存知の通り、ヤマイモの仲間でツル性の多年草。正式名称はヤマノイモ。ヤマイモはヤマノイモ科の総称です。
自然薯は日本原産で北海道南西部~沖縄まで分布。ナガイモは中国が原産。英名は自然薯がジャパニーズ・ヤム、ナガイモがチャイニーズ・ヤムでわかりやすい。(^^♪
古代から芋といえば自然薯のことを意味していたが、南アジア産のサトイモが普及してきたので、自然薯はヤマイモと呼ばれるようになった。
オニドコロという自然薯とそっくりな苦いヤマイモがあります。それと区別するには、「葉は対生、ツルは右上がり、ムカゴはつるりとしている」と自然薯の特徴を覚えて下さい。

