タイトルほど大げさなものではないがここまでで思ったことをいくつか記録。
まず、低温の状態だと人工授粉を試みてもダメだ。開花しても雄しべというか葯の部分が黄色くないものが出て、花粉がないというのもあるし、仮に花粉が採れて雌しべにつけることができても昼間の気温が18度ほどはないとやはりダメ。なお、イチゴは他家受粉ができるので別の株に花粉があるようなら、そちらからもらってきてもうまくいく。
花が雨に当たった場合、どうやら絶対に授粉に失敗するわけではなく、意外に(まだ未熟果だが)結実している。割合で言うと、8割ほど。気温さえ高まれば何とかなるのかもしれない。
春は受粉後ひと月ほどで赤くなるが、急激に温度が上がると肥大する時間が稼げず、まだまだ固いうちから色がついてしまう。低温が続いてもやはり固く、未熟な、薄い緑色のままの実で終わる。また、その傾向はタネが花托から浮いたりすることでもわかる。
日当たりは十分確保されないと葉の育ちが悪くなりがちである。肥料は窒素成分が多いと葉が茂り、花数が相対的には少なくなる(ただ、こうした株に実ると、一般的に実は肥大する)。湿りすぎの用土では根腐れを起こし、葉が育たないし増えもしない。
花茎が太いものは大きな花が咲く。実も大きいのが普通。その春の最初に咲くものが一番花茎が太く、花も大きい。しかし、温度が低いとこれを実らせることができない。したがって最初の花に授粉してしばらく経つまでは、株をできるだけ暖かくなるような工夫をすべきだ。
ダメなのも記録しよう