時期的にはもういいだろうと考えて、凹んだ奇形梨を収穫して食べた。もぎとりは果実を手で持って果梗という部分のほう、つまりぶら下がっている枝のほう（上）へ向けていくととれた。
結局、小さいままの収穫となったが、しゃりしゃりして日本梨独特の食感はちゃんとある。でも味が薄い。このあたりの表現でいえば、水くさいってやつである。酸味は少なともほとんどない（自分としては酸味があったほうがいい）し、甘みも乗っていない。味だけで言えば明らかな2級品だ。収穫が遅かった？凹んだ形もひっくるめて言えば最悪の出来だと思う。
いろいろ手間かけたつもりなのにつらいなあ。

どうしてこうなったのかが素人の自分にはわからないのが残念。ネットで調べてもこのタイプの奇形ができるのは①萎縮病の可能性があるとまではわかったが、それ以外にもこの株に起きたことといえば、たとえば②急に日の当たらないところへ鉢を移動するはめになったり、③7から8月にハダニを原因として葉っぱがたくさん落ちてしまい（おそらくその結果として）変な時期に開花したりというものがあるわけで、決定的な原因はわからない。たぶん、これらの複合的なものだろう。
なお、ただ一つだけ袋掛けした果実（これは枝が果皮をさすってしまい傷がつきそうなために袋に入れている）については凹みは全くない。ここから思うと、凹むのはたとえば農薬がかかったから？とも思えなくもない。袋に入ったものとの違いは日照と農薬に当たるかどうかくらいかなあと思うのである。もし仮に萎縮病のみが原因とするなら袋掛けしたものも同じような症状が出てもよさそうなのに、それはない。だから株全体をおかしくする病気が原因ではないのかもしれない。

凹んで奇形果となった梨。まずい。

外観。

これも凹みつつある